タイ芸能界の闇! 再生3億回超の大ヒット曲作者を巡る騒動-歌手の契約問題にも発展か

タイ芸能界の闇! 再生3億回超の大ヒット曲作者を巡る騒動-歌手の契約問題にも発展か

ラムヤイ・ハイトーンカムさん(左から2番目)とアーム・チュティマーさん(右から2番目) (2017年撮影)

 2018年5月25日、ユーチューブで3億4千万回再生を超える大ヒット曲の作者が、自身の待遇と著作権料の取り分を巡って不満を表明。会社との契約解除を望むことをTVのトーク番組に出演した際に訴えた。問題は、さらに曲を歌う歌手の所属問題や会社の設立過程の問題にも発展し、現在著作権と歌手の所属を主張するマネージメント会社を巡る騒動へと拡大している。

 初めに問題を訴えたのは、現在18才の作者アーム・チュティマーさん。2016年12月にリリースされてから現在に至るまで、3億4千万回を超える再生回数を記録して続けているラムヤイ・ハイトーンカムさんが歌う「プサーオカーロッ」のユーチューブからの配当を受け取る約束が履行されていない事と、公演料(ギャラ)が正しく支払われていないと主張。アームさんによると所属するハイトーンカム社との契約では、7:3で7割のギャラを貰えるはずが、多い時でも15,000バーツほどだったと訴えた。

 曲を提供した当時、アームさんはまだ16才だったこともあり、曲の提供と自身のマネージメントに関する契約には、両親も同席して行われたと言う。しかし、アームさん、両親共に契約書に書かれていた内容については、同社社長プラチャクチャイ氏に遮られて、読む事が出来なかったという。

 その後、5月31日に行われた記者会見では、PTエンタテイメント社の関係者が同席。著作権の所有とラムヤイさんの帰属を主張しているハイトーンカム社が契約違反状態にあることを訴えた。

 PTエンターテイメント社によると、ラムヤイ・ハイトーンカムさんは、契約上は現在も同社に所属していることになっており、ハイトーンカム社によるマネージメントは、違法だと言うもの。

 かつて、ラムヤイさんが脚光を浴びて公演が増えた際に、移動する為の車両なども手配した同社は「いずれ利益が出てきたら返す」というプラチャクチャイ氏の言葉を信じて今まで様子を見てきたという。PT社としては、その請求をするつもりはないものの、今回のアームさんが提起した問題への誠意ある対応を求めている。

 こうした訴えを受けてハイトーンカム社代表のプラチャクチャイ氏は、アームさんと両親同意の下での契約書については、その内容通りに履行していると別の番組で主張。アームさんによる一方的な契約解除は違法だとして、告訴状を郵送した事を明らかにした。

 アームさん側は、この訴状について受取りを拒否した。しかしタイの法律では、郵送された訴状の受取りを拒否した場合、告訴した側が自動的に勝訴する事になっており、今後の展開に注目が集まっている。

 今回の問題を巡って、アームさんとラムヤイさん二人の間では、作者と歌手という関係ではなく、親友としての関係である事に変わりなく、問題とはなっていないという。ラムヤイさんも、二人は親友のままだと自身のSNSでコメントし、アームさんを気使うコメントを発している。またファンたちからは、アームさんに同情を寄せる声が圧倒的に多く、お金と力のある者が優位なタイの法制度を疑問視する声も多くコメントされている。
【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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