【インド】政策金利を0.25%引き上げ6.50%にーHSBC投信レポート

【インド】政策金利を0.25%引き上げ6.50%にーHSBC投信レポート

インドのイメージ

 2018年8月1日、インド準備銀行(中央銀行)は、政策金利を0.25%引き上げ6.50%とした。

 (HSBC投信レポート)インド準備銀行(中央銀行)は8 月1 日(水)、インフレ抑制と資本流出抑制を目的に、市場予想通り、政策金利のレポレートを0.25%引き上げ6.50%とすることを決定し、即日実施しました。中央銀行は今年6月に2014年1月以来の利上げを実施しており、2会合連続の利上げとなりました。なお、金融政策のスタンスは「中立」を維持しました。

 中央銀行は、声明で「国内の経済活動は増勢を維持しており、需給ギャップは解消した。しかし、向こう数ヶ月は、インフレ率を巡る不確実性について注視する必要がある」としています。また、消費者物価指数(CPI)上昇率を4%に維持する中期目標の公約達成を再確認しました。

 インフレ率は6月のCPIが前年同月比+5.0%と5月の+4.9%から僅かながら加速しました。食料品とエネルギーを除くコアインフレ率も上昇しました。CPI上昇率は昨年6月の+1.5%を底に上昇傾向を辿っています。

 一方、今回の利上げは大方の予想通りであったため、市場は反応薄でした。

 HSBC投信の見方〜インドの株式・債券市場を引き続き有望視

 今回の利上げは2会合連続であり、また政策スタンスは「中立」が維持されたことから、当面は追加利上げの可能性は低いと当社は見ています。また、将来の金融政策についても、長期に亘る、大幅な利上げ局面に入ることはないと考えます。

 運用担当者は、インドの株式・債券市場を引き続き有望視しています。インド経済は着実に成長しており、モディ政権による構造改革の進展から、成長率はさらに上振れると見られます。また、景気拡大に伴い企業収益が改善しており、株式市場を取り巻く環境は良好と考えます。インド株式の運用では、持続的な収益性を有しながらバリュエーションに割安感のある銘柄を選別しています。インド経済は回復局面に入っていることから、景気循環に左右されにくいディフェンシブセクターよりも景気敏感セクターを引き続き選好しています。

 債券市場では、今回の利上げは既に織り込み済みであり、政策スタンスが「中立」に維持されたことから、安定感が強まることが見込まれます。債券ファンドの運用では、引き続きルピー建国債を選好しています。インド国債の8%近い利回り水準は非常に妙味があり、通貨下落に対するクッションとしての役割も期待できます。流動性の高い5〜10年の国債の組入れを増やしており、また流動性の高い社債も選好しています。

 通貨ルピーは足元では不安定な動きですが、中長期的に底堅い推移を見込んでいます。経済ファンダメンタルズの改善、潤沢な外貨準備高がルピー相場を下支えすると見ています。
【編集:WY】

関連記事(外部サイト)