【ミャンマー】初の大学生ネットテレビ局 大学の授業に飽き足らず、発表の場作る

【ミャンマー】初の大学生ネットテレビ局 大学の授業に飽き足らず、発表の場作る

1周年記念イベントのMCを務めるテッアウンピョーさん(ヤンゴン、撮影:茂野新太)

 2018年8月2日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンの大学、国立経営学院(NMDC)で、同大学の学生インターネットテレビ局「NMDCtv」が1周年記念イベントを開いた。NMDCにはジャーナリズム学科があり、報道に興味がある学生が課外活動でテレビ局を結成し番組制作をしている。背景には、大学の授業だけでは物足りないという学生の思いがあるようだ。

 NMDCは2013年に開校。NMDCtvは2017年7月に発足した「ミャンマー初の学生テレビ局」だ。過去1年間で学校紹介など十数本の動画を制作し、フェイスブックで公開している。今回の1周年記念イベントでも、ダンスや歌で盛り上がる中、自主制作した番組も上映した。

 NMDCtv結成に至る背景には、資金不足などで十分な授業を提供できない大学側の事情も垣間見えた。本イベントの主催者の一人、ジャーナリズム学科のテッアウンピョーさんは「NMDCには十分な教育資金がなく、例えば写真技術の授業では、カメラを持っている学生でなければ授業に参加できない」と話した。開会式で登壇した学長も「この活動を応援はしているが、金銭面での支援はできない」と断言。そんななかでテッアウンピョーさんは、「この団体では高価な撮影用の機材をお金を出し合って購入している。メンバーが自由に使うことができる」という。

 ミャンマーでは、知識人の台頭を恐れた軍事政権が過去に大学を弾圧した歴史があり、設備や授業の質にいまだ問題が残る。その一方で、ミャンマー人は勉強熱心として知られ、学生たちが自主的な活動で、より実践的な技術を学ぼうとしている動きと言えそうだ。

【取材/執筆:茂野新太】

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