日本人演出家がバンコクでアートイベント「超常現象館」を開催

日本人演出家がバンコクでアートイベント「超常現象館」を開催

「KANNAGARA(仮)」および「ZOO VR installation」のサンプルビジュアル。(写真・デザイン TRMN)

 2018年8月9日、先月からバンコク都内でアート・フェスティバル「Bangkok Biennial」が開催されている。期間は9月まで。運営は指導的な立場の人物がいない仮想的な国際ネットワークである「アニノマス」で集まったアーティストたちにより行われている。そのため、キュレーター不在で、フェスティバルのプラットフォームだけが用意され、その中で出展者が自由に企画して作品を発表する。

 注目は日本人演出家の篠田千明(シノダチハル)さんが主催する「超常現象館」だ。日本人アーティストらと共に、超常現象を中心にした作品を上演していく。篠田さんは多摩美術大学在学中から精力的に舞台演出などを手がけてきた演出家で、現在はバンコクに暮らし、作品を構想して発表している。

 発表予定の作品は篠田さんとダンサー福留麻理さんの共同作品である「5x5 Legged Stool」、ダンサーのAokidさんとのコラボ作品「Tiger, Tiger」、現代魔術師という肩書きを持つゴッドスコーピオンさんとのコラボ3VR作品「ZOO VR installation」、それから同じくゴッドスコーピオンさんやタイ人アーティストの作品「KANNAGARA(仮)」となる。

 会場はナンロン地区にある寺院「Wat Care Nang Lerng」を予定。このエリアはバンコクの旧市街にあたり、オカルト的な超常現象が散見される場所としてタイ人の心霊現象ファンによく知られる場所になる。各作品もオカルトや心霊現象の不思議さを取り入れたもので、「5x5 Legged Stool」は1964年に描かれたダンススコアに過去の同じダンスの映像を重ね合わせて幽霊のように見せる演出が見られる。

 また「Tiger, Tiger」はナンロン地区の七不思議を、アーティストのインスピレーションと共に表現するなど、随所に「超常現象」のテーマが垣間見られる。

 上演日程は「5x5 Legged Stool」が8月17日〜19日、「Tiger, Tiger」は8月25日と26日、「KANNAGARA(仮)」および「ZOO VR installation」の展示は9月7日〜15日。
【編集:高田胤臣】

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