タイからのインバウンドを増やしたい! 旅行会社社長の奮闘で旅番組が放映実現

タイからのインバウンドを増やしたい! 旅行会社社長の奮闘で旅番組が放映実現

西伊豆クリスタルビューホテルでディナーの懐石料理について説明するMC

 2019年3月8日、タイの大人気テレビ旅番組TADAIMAで、静岡県西伊豆と伊豆長岡を巡る内容が放映され好評を博した。この放送に至るまでには、海外からのインバウンドで地域振興をと願う一人の旅行会社社長による孤軍奮闘があった。

 TADAIMAは、昨年1月から5チャンネルで放送され右肩上がりに人気も上昇。ついには2月からは、より人気の高いチャンネルONEに移転して新シーズンの放送が始まった。伊豆での撮影は、昨年10月に行われていたのだが、そこに至るまでには、伊豆の国市で旅行会社伊豆の国観光サービスを経営する福島直紀社長が、孤軍奮闘して放送までこぎつけたという裏事情が隠されていた。

 福島社長は、かねてからインバウンド事業で協力関係にあった、バンコクの日系企業に伊豆での番組収録を提案。自らもロケ隊の移動に自社バスを提供したほか、地元企業にも協力を呼びかけた。今回の撮影で訪れたのは、いずれも福島社長の呼びかけに賛同して、協力を快諾してくれた企業だ。

 福島社長は、自身の苦労よりもインバウンドが増えることで地元に少しでも貢献したいと次のように語った。「当社だけでは、とてもテレビ番組を誘致するなんて夢物語でした。今回、バンコクの企業に機会をいただき、さらに地元の知人たちにも協力いただいたおかげで形にすることができました。これを機会に地元でも協力を密にして、こうした機会を増やしていきたいですね」

 新シーズンの放送では、これまでに千葉県銚子から九十九里、勝浦と巡った。富津を経て、舞台を伊豆半島に移しての放送は、西伊豆クリスタルビューホテルから堂ヶ島の遊覧船とカヤック。伊豆長岡では、ホテルサンバレーでの宿泊や伊豆パノラマパークからの眺望や修善寺での珍しいボンネットバスの紹介。そして、伊豆長岡芸妓学校の見学シーンは、タイ人ならずとも興味深い映像となっていた。

 また、番組ではご当地グルメもふんだんに紹介された。その中でも伊豆地方名産の金目鯛を食べるシーンでは、次のようなタイ語と日本語での軽妙なやり取りが行われ笑いを誘っていた。

タレント「これは何ですか?」(タイ語)
店員「金目鯛です。」(日本語)
タレント「キンメダイ? なんで食べられないの?」

 店員がわけもわからずに再び金目鯛と答えると、タレントも食べられないなら何で出すの? と不思議な表情。

 実は金目鯛(キンメダイ)とは、タイ語では食べられない。という意味になるため、こうした行き違いが生まれて、笑い話になったという下りだ。

 「すっごく美味しいのに、食べられないなんて名前とは、日本語とタイ語の違いだけど、何だか不思議な感じ」撮影用に用意された料理を平らげたタレントは、笑いながら話してくれた。
【取材/撮影:そむちゃい吉田】

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