【タイ】独自のスタイルを崩さずに発信し続けることが大事ータイフェスティバル参加歌手インタビュー

【タイ】独自のスタイルを崩さずに発信し続けることが大事ータイフェスティバル参加歌手インタビュー

ルル・ララ・ビウ(2019年5月11日、東京代々木公園タイフェスティバル屋外ステージ楽屋で撮影)

 2019年5月11日、12日と東京代々木公園で開催された第20回タイフェスティバルは、今年も2日間の来場者が延べ約(40)万人と大盛況だった。

 このタイフェスティバルは、毎年携帯電話が繋がりにくくなったり、身動きできないほどの盛況となり、各国大使館が目標とさえしている。世界でもこの東京のタイフェスティバルは、随一の来場者数を誇っている。

 その会場の一角にある野外ステージで、超満員の観客を前に歌ったタイ大手プロダクションRSから参加したタイ人歌手ルルーさん、ララーさんとビウ・ガラヤニーさんに印象を聞いた。

 初めての来日で満場の観客を前に気持ちよく歌えたというのは、タイ南部出身のビウ・ガラヤニーさん。日本に来ることは長い間の夢だったそうだ。「初めて来た日本は、聞いていた通りにすごく素敵な国でした。道にはゴミひとつ落ちてないし、行き交う人もきちんとしている。会う人もみんな礼儀正しいし、とても気を使ってくれるのには、恐縮しちゃうくらい。」
と語る。

 ルルーさん、ララーさんは、共に3回目の参加。「初めて来た時は、やっぱり綺麗な街並みとかマナーの良さ、礼儀正しいところなんか、感動的でしたね。それに来るたびにファンが増えていることが、何よりも嬉しいです。私たち歌はそんなに上手くないですから、見て楽しめるショーを心がけてるんです。初めて見た人も、言葉がわからなくても、楽しんでもらえる。そんなショーをタイでも普段からやっています。」

 フェスティバルの盛り上がりとは別に、日本ではタイの音楽はまだまだ耳にする機会もほとんどないのが実情だ。もっと広く知ってもらうにはどうすればいいのだろうか。ビウ・ガラヤニーさんは、ベテランと言える芸歴を持つアーティストとして、プライドも滲ませるコメントをしてくれた。

 「発信し続けるしかないと思いますね。それもその国のスタイルに合わせたもの、いわゆる媚を売るようなものではなくて、ちゃんと自分のスタイルを保ちながらやることが大事。そうしないと、本当のタイ音楽じゃなくなっちゃう。あとは、日本のアーティストと一緒に演奏したり、コラボしたりするのもいいんじゃないかしら。」

 伝統音楽を取り込んで独自の発展を遂げて来たルークトゥン歌手ならではのコメントだが、このことは他の観光やタイ料理などにも当てはまるのかも知れない。パクチーサラダといった独自の発展を見せるタイ料理とは別に、タイからはその本来の姿を発信し続けることこそが、何よりも大事なのだろう。

【編集:そむちゃい吉田】

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