【ミャンマー】監督不在のプレミア上映 収監中のミンティンココジー監督の人権ドラマ

【ミャンマー】監督不在のプレミア上映 収監中のミンティンココジー監督の人権ドラマ

ミンティンココジー氏の逮捕に懸念を表明するマーシャル駐ミャンマー米国大使(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2019年6月4日、世界人権宣言をテーマにして制作された短編ドラマ30本について、初公開となるプレミア上映会がヤンゴンの高級ホテルで開催された。ただ、監督したミンティンココジー氏は、ミャンマー国軍を批判したとして逮捕されており、裁判所の予備審問が進んでいる。監督不在のまま開催された上映会には、ミャンマーの著名俳優や駐ミャンマー米国大使などが出席し、同氏の早期釈放を求めた。
 
 このプロジェクトは、世界人権宣言の「平等権(第1条)」「法の下の平等(第6条)」など全30条の権利をそれぞれ短編のドラマとしてまとめるもの。第4条の「奴隷にされない権利」については、子どもの人身売買のストーリーを例にとり、各分野の人権についてドラマ形式で紹介している。米国国際開発庁やミャンマー国営テレビ「MRTV」が参画しており、ミンティンココジー氏が脚本と監督を務めた。制作は終了してMRTVで放送する予定となっていたが、今年4月にミンティンココジー氏が国軍に訴えられて逮捕。放送されまいまま今回の上映会が開かれることとなった。

 上映会に出席したマーシャル米国大使は「この場にミンティンココジー氏がいないことは大変残念。彼は民主主義国では決して罪にならない平和的な表現活動のために逮捕されている」と深い懸念を表明。このほか、著名人権活動家のミンコーナイン氏や人気俳優のルミン氏がスピーチし、人権保護を訴えた。

【取材/執筆:北角裕樹】

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