【タイ】多くの支援を得て「高知よさこい祭り」にタイの学生たちが参加

【タイ】多くの支援を得て「高知よさこい祭り」にタイの学生たちが参加

高知での本番に向けて最終調整に熱も入るタイよさこいチーム

 2019年8月9日から高知市で行われる第66回よさこい祭に、タイから学生たちが参加する。タイからの参加は2回目とのことだが、渡航費用などの資金集めなど多くの協力を得て、全て手探りで実現にこぎつけた話を聞いた。

 今回よさこい祭りに参加するため高知を訪れるのは、タイのよさこいアンバサダーを務める久保幸子さんが率いるタイ日工業大学などの学生ら7人。その半数が日本へ行くのも初めてということで、取材に訪れた日には、日本滞在中の注意事項など、こと細かな打ち合わせが行われていた。

 高知県は、2016年度から世界へよさこいを発信、普及するためとして「よさこいアンバサダー制度」を設立。世界各地でよさこいチームを率いる代表らをアンバサダーとして認定している。タイで2017年からその任についている久保さんは、舞島幸華の芸名で、日本舞踊舞島流師範として、またジャパニーズダンシング舞も主宰している。その傍らで、よさこいチーム「よさこいBKK良処」を率いてバンコク都内のイベントなどに参加している。

 今回の高知行きに参加する学生たちは、学校では日本語も専攻しているという。ミーティングの間時折、聞き取れなかった言葉を確認し合うなど、半数が日本に行くことも初めてということで、期待と不安の入り混じった面持ちで、久保さんの話を聞き入っていた。

 一行が高知へ到着するのは8月8日早朝。前日バンコクから関空に着いたあと、夜行バスで高知入りし、滞在中はお寺に宿泊するという。また、地元関係者の計らいで、高知大学の学生との交流も予定している。物価の違う日本での食費節約と体調管理も兼ねて、タイからカップラーメンなどを持って行くように指示がされるなど、費用を切り詰めるために涙ぐましいほど苦労している様子が伺えた。

 高知市内で地元学生との交流を手配したのは、本サイトで7月30日付けで報じた、タイの旅番組TADAIMAの撮影でもロケ地の手配を行い、番組内でもよさこい踊りを撮影するためにFuture Design Club Houseの場所を提供した民間企業だが、高知を世界へとアピールするために尽力している。他にも多くの地元企業らが祭りの成功はもとより、高知をアピールするために総力を結集している。

 久保さんは、やっと実現にこぎつけた2回目の参加について、次のように話した。「今回は、クラウドファンディングで様々な方からご協力を得て、参加することができることになりました。タイの学生たちも、裕福とは言えない家庭の子たちもいるので、せっかくの日本行きでもお小遣いもほとんどない状態。それでも、気持ちでは負けないように精一杯踊ってもらうために、多くの方からご支援もいただいていて、本当にありがたいと思っています。ここまで来たので、あとは事故なく、踊りきってもらおうと思っています。そして、この勢いを来年へとさらに盛り上げて、タイ単独のチームで参加したいと思っています」

 また、初めて日本に行くという学生の一人は、「日本に行くだけでも楽しみですが、高知でタイの代表として、よさこい踊りをみんなの前で踊れることはとても誇りに思います。多くの人に助けてもらっていることに恥じないように、しっかり踊って来たいです」と語った。

 よさこい祭は、8月9日の前夜祭を皮切りに10、11日本番と12日に全国大会として、4日間に渡って開催される。タイの学生たちは、天空しなと屋RED ASIAの一員として10日と11日の祭本番の二日間に参加する。

 なお、タイの日本紹介番組TADAIMAの高知編第1回目の放送も9日にオンエアされ、よさこい踊りも紹介されることになっている。偶然とはいえ、タイと高知がリンクし合う数日間となりそうだ。
【取材/写真:そむちゃい吉田】

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