現代の海賊・中国の海洋開発は、国際法律を違反する暴挙

現代の海賊・中国の海洋開発は、国際法律を違反する暴挙

フィリピンの海域を調査していた中国船

 2019年8月10日、巨大な経済力を背景に、国際社会の中で大きな影響力を持つ中国。約束を守らない国として、多くの国から要注意国として見られている。フィリピンでも途中で鉄道建設を投げ出し、日本が後始末をするに至ったこともあった。

 南シナ海情勢に詳しい専門家に話を聞いた。『南シナ海の暗礁を改造し軍事基地化しただけでなく中国は他国の海域に対して違法な経済・民事活動によって南シナ海全体を独占的に支配しようとの思惑があります。

 2014年には、探査船・海洋981事件の後、今年7月初めから調査船・海洋地質8号と警護する海洋警察船と漁民兵の漁船がベトナムの排他的経済水域、大陸棚の中バングアド浅瀬 (Vanguard Bank)に入り、調査活動を行い、ベトナムとパートナーの国々の合法的石油探査と開発を妨害したのです。

 この事件によって中国は自国の目標を達成するため国際法及び約束を踏み潰す行動を続け、ASEAN各国からの安全保障、経済の利益の関連について多くの批判を無視します。

 以前から南シナ海に於いて中国の行動は、いつも侵略的な強引です。1996年から1982年、国連海洋法条約(UNCLOS)を批准しましたが、中国がこの条約に反して一方的に9段線を策定し、“三沙、四沙”と無理な要求をして、以前の約束を無視しました。そしてフィリッピンが提訴した仲裁裁判所(PCA)の判決を不服だと無視しています。

 中国の調査船・海洋地質8号と警護するための海洋警察船がベトナムの排他的経済水域の活動したことは、中国は1982年国連海洋法条約(UNCLOS)と、南シナ海行動宣言(DOC)に抵触する確信犯です。各国が努力して交渉してきた南シナ海「行動規範」(COC)を破壊する可能性が出てくるのです。この違反はベトナムの許可無しでベトナムの排他的経済水域、大陸棚に侵入、調査活動をしたのです。

 UNCLOSに基づいてベトナムは排他的経済水域(EEZ)、大陸棚中の資源を調査、開発の権利があります。ベトナムとパートナーの国々の船舶などの、合法的な経済活動を妨害し追い払う。

 中国は「南シナ海を侵食」することを隠すため、経済活動、地質調査として紛争を棚上げ・共同開発を進める、この意図は非常に危険で、国際法及びこれまでの多くの約束にも違反します。

 タイのバンコクで第52回ASEAN外相会議とその関連会議での共同声明では、南シナ海情勢を懸念して同時に合法的石油探査と開発を妨害することを非難し、日本、アメリカ、オーストラリアの外相も海域の平和、安定、航行の自由について、国際法・約束の重要さを強調しています。アメリカ下院の外交委員会EliotEngel委員長も、中国が国際法と国際外交を軽視して、ベトナムの主権と合法な権利を侵害し、国際世論には国際法律と約束を維持することを呼びかけています。アメリカの国会議員も下院に「南シナ海及び東シナ海に中国を懲罰する」法案の提出を呼びかけるほどです。

 中国の行動は常に一方的、暴力的で高圧的。したたかなに計算した、他国から資源を奪い取る手法で、南シナ海を独占する戦略です。

 その行動は国際法律、約束を反故にして、各国間の信頼関係を消滅させるのかのようです。紛争海域の国々の主権、裁判権に挑戦すると同時に危険な前例を作って海域の平和、安定、安全保障を脅かします。

 緊張状態をエスカレートさせる展開には当事国だけでなく、南シナ海での経済、安全保障に関連する多くの国々も協力し、一緒に中国に対して強く立ち向かう姿勢が必須です。

 国際的な強い反発が無いと、中国は一方的な暴挙に出ます。被害国のリストには、ベトナムだけでなく、次はフィリピン、マレーシア、そして東シナ海に進み、日本を含め多くの国が中国との紛争に巻き込まれます』と述べた。
【編集:WY】

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