「税金さえかければ、国民は健康になる」安易な増税が国民を蝕むー韓国

「税金さえかければ、国民は健康になる」安易な増税が国民を蝕むー韓国

韓国のイメージ

 2021年2月、税金がいくら高くなっても、人間というものは、酒も飲むしタバコも止めない。一番安いライフラインの水道代を支払わず、3か月未納で止められる前日でも、タバコを買う。水道代は1200円ほど、タバコを2日半我慢すれば支払える額だ。1日タバコとビールを我慢すれば、1日半で支払える。

 韓国政府が、焼酎やビール、タバコなど不健康な嗜好品に対して「健康増進負担金」という税金を加算する方向でいる。

 タバコは今韓国で約424円〜469円(少なくとも日本よりは数円安いじゃないか)。それを10年以内に、750円程度にするという。500円以下でもタバコを吸わない人は吸わない。750円が1000円になって、最低賃金以上になってもヘビースモーカーがやめられない人もいる、当たり前の話だが。

 2018年度の韓国人の健康寿命は、70.4歳だ。それを、2030年度には、73.3歳までに延ばすという。「酒やタバコの消費を減らそうと誘導するには、税金を加算すべきだ」。なんと、安易な発想なのだろう。韓国国民の全員が、酒やタバコを嗜んでいる前提で言っているのか。飲酒や喫煙によって「身体を壊して、早死にすること」を承知で嗜んでいる人まで長生きさせる必要はない。午前7時から午後10時。ほぼ終日のCM禁止を、テレビだけでなくインターネット・データ放送にも拡大し、広告写真などの基準も強化する…CMや写真で嗜好が決まるわけではない。

 確かに、飲酒や喫煙者の医療費を、全く嗜まない人が負担する健康保険制度は不公平だ。増税よりも、嗜まない人の保険税を安くし、嗜む人の負担を高くすればいい。しかし、嗜んでいるかどうかは、完全なる個人情報だ。

 一昨年、300円ほどのマッコリさえ韓国人は仕事帰りに一杯飲むことも経済的に許されなくなったという記事を書いた。

 低賃金で働く非正規雇用の若者たちに、飲酒の習慣が身につくことは少ない。また、タバコに関しても、嫌煙権が全世界的に叫ばれている今、やはり嗜んで止めることができないのは、バブルを経験している中年世代以降だ。わざわざ自殺行為を選択している世代の健康寿命を延ばそうとしても、海に降る雪がごとくではないだろうか。

 長生きできたとて、働く場所もなく、収入もなければ、生きていく術はない。他に増税という手段ではない、根本からの健康法を先進国と自負する韓国で生み出せばいいじゃないか。

 ただ、この増税に関して、文在寅大統領は「申し訳ない」と語っている。なにに対して?
【編集:fa】

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