高学歴のエリート技術系社員『俺が開発した情報! そうだ! 中国に売ろう』

高学歴のエリート技術系社員『俺が開発した情報! そうだ! 中国に売ろう』

イメージイラスト

 2021年2月、コロナ禍の今、いや、それでなくても会社への忠誠心がどんどん薄れてきている。終身雇用システムの会社だとしても明日存続しているかはわからない。ともすれば、働き改革という名の元、非正規雇用にされてしまうかもれない。そんなビクビクする気持ちで仕事をして、毎月口座に振り込まれた給料を確認する。会社と心中するなんてまっぴらごめんだと考える社員が増えていてもおかしくはない。

 会社のブランドがあるから、技術が開発されるのではなく、社員個人=自分の才能を会社が利益独占していると考えると、対価が少なく感じ不満もつのってくる。

 今、日本人技術者(でなくても、どの国の技術者でも同じ)は、中国を向いている。自分が手掛けたと思う情報とスキルを持って移籍すれば、年収が2.5倍になるからだ。それが情報漏洩につながる営業秘密侵害だとしても、持ち出された日本企業が管理の杜撰さを指摘されることを恐れて表ざたにはしない。

 情報漏洩だと考えるから犯罪になるのであって、開発プロジェクトに関わったスキルを新しい会社で活かすと考えたらならば、それは犯罪にはならないのではないだろうか。いちいち、この情報を漏洩しませんと確約書でも書いていない限り。

 長く勤められるかどうかの保証はまったくない。けれど、年収が人生で倍以上になる期間が長ければ貯えが出来る。そのスキルをまた持って、中国系の違う同種の会社に移籍すれば、年収は倍々ゲームになる。

 この技術情報持ち出しは、低賃金にあえぐ非正規雇用者が行っているのではない。一流と呼ばれる企業の変なことをしなければ、高級で雇われ続ける高学歴のエリート技術系社員たちによって行われている。

 もしかしたら、この国の「高学歴のエリート技術系社員」たちの本性は、なんでもありの中国人に似てきているのかもしれない。そして、中国もまた、それを待っている。

 中国の先端開発メーカーには、世界中から優秀な技術者が雇用され、ヒット商品を生み出している。
【編集:fa】

関連記事(外部サイト)