寧辺廃棄、効果は限定的=「他に多数の疑惑施設」−米専門家

寧辺廃棄、効果は限定的=「他に多数の疑惑施設」−米専門家

インタビューに応じる米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」の管理責任者、ジョエル・ウィット氏=12日、ソウル

 【ソウル時事】米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」の管理責任者、ジョエル・ウィット氏は、北朝鮮が「米側の相応の措置」を条件に廃棄の用意を表明している北西部・寧辺の核施設について「もはや北朝鮮の核兵器製造計画の中心ではない。高濃縮ウランの製造用と疑われる施設が他に多数ある」と明言した。

 その上で、北朝鮮が寧辺の核施設を廃棄したとしても「大きな前進と見なすことはできない」と指摘、核兵器製造能力を抑制する効果は限定的という見方を示した。訪問先のソウルで12日、時事通信のインタビューに応じた。

 ウィット氏は、北朝鮮が先の南北首脳会談で、北西部・東倉里のミサイルエンジン試験場と発射台の廃棄に同意したことに関しては、「北朝鮮の宇宙ロケット計画は、弾道ミサイル開発を凍結するためにどんな合意を結んでも、合意の抜け穴になる恐れがあった。『(ミサイルではなく)宇宙ロケットの打ち上げだ』と主張できるためだ」と語り、「廃棄同意は重要なシグナルだ」と評価した。ただ、「他の場所から移動式ミサイルを発射することは可能であり、限定的な措置にすぎない」とも述べた。 【時事通信社】