英首相の譲歩に「待った」=EU離脱交渉が大詰め−北アイルランドめぐり

英首相の譲歩に「待った」=EU離脱交渉が大詰め−北アイルランドめぐり

英国のEU離脱交渉が大詰め

英首相の譲歩に「待った」=EU離脱交渉が大詰め−北アイルランドめぐり

メイ英首相=11日、ロンドン(EPA時事)

 【ロンドン時事】昨年6月にスタートした英国の欧州連合(EU)離脱交渉が大詰めを迎えた。英EUは今月、英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間に税関などの「ハード・ボーダー」を復活させないための方策を集中協議。メイ英首相が譲歩する形でまとまりかけたが、北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)から強力な「待った」がかかり、17、18両日のEU首脳会議での合意実現は不透明になっている。

 離脱交渉の焦点は、北アイルランドの経済的な地位だ。背景には、多くの犠牲者を出した北アイルランドの帰属をめぐる紛争がある。1998年に和平合意に達したものの、対立の根は残っており、国境管理問題が新たな火種になりかねない。

 英EUは昨年12月、北アイルランドとアイルランド間の国境を離脱後も開かれたまま維持することで一致したが、農業・工業製品の貿易検査を回避する具体策で対立してきた。

 こうした中、EUは今年2月、北アイルランドを離脱後もEUの経済圏に残留させることを提案。首相は当初「国の一体性が脅かされる」と突っぱねたが、他に妙案も見つからず、EU案を大筋で受け入れる方向に傾きかけた。 【時事通信社】