民主派、ASEANに不信感=国軍支配の既成事実化に焦り―ミャンマー

民主派、ASEANに不信感=国軍支配の既成事実化に焦り―ミャンマー

ミャンマーのミン・アウン・フライン総司令官(右)と会談した東南アジア諸国連合(ASEAN)代表(左)ら=4日、ネピドー(AFP時事)

 【バンコク時事】クーデターで権力を握ったミャンマー国軍に対抗している民主派が、東南アジア諸国連合(ASEAN)への不信感を募らせている。ミャンマーを訪れたASEAN代表が国軍側と会談した一方、民主派とは接触せず、民主派は「ミャンマーの問題に関与するなら双方に対応すべきだ」と訴えている。

 ASEAN議長国ブルネイのエルワン第2外相とリム・ジョクホイASEAN事務局長は4日、ミャンマーの首都ネピドーで国軍のミン・アウン・フライン総司令官らと会談。混乱収拾に向け、派遣を計画しているASEAN特使の候補を示したほか、全政治犯の解放を呼び掛けた。

 中国・重慶で7日に開かれた中国とASEANの外相会議には、国軍が外相に任命したワナ・マウン・ルウィン氏が出席した。4月のASEAN首脳会議はミン・アウン・フライン総司令官が参加しており、民主派には国軍支配の既成事実化への焦りがある。

 民主派が樹立を宣言した「統一政府」の「外務副大臣」を務めるモー・ゾー・ウー氏は「国軍が首脳会議の合意を履行しない場合の対応をASEANに何度も問い合わせたが、回答がない」と不満を表明。「国軍とだけ関わるASEANは信用できない」と批判した。

 若者の間にもASEANへの反発は広がっている。第2の都市マンダレーでは5日、学生らがASEANの旗を燃やして抗議し、「独裁的な国軍を支持するASEANの支援は一切期待しない」と気勢を上げた。 【時事通信社】

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