台湾・コロナめぐり再び応酬=米中外交トップ、G7にらみ電話会談

台湾・コロナめぐり再び応酬=米中外交トップ、G7にらみ電話会談

中国の楊共産党政治局員=3月18日、米アラスカ州アンカレジ(AFP時事)

 【ワシントン、北京時事】ブリンケン米国務長官と中国外交トップの楊潔※(※竹カンムリに褫のつくり)共産党政治局員は11日、電話会談し、台湾情勢や新型コロナウイルスをめぐって応酬した。中国外務省によると、楊氏は、この日開幕の先進7カ国首脳会議(G7サミット)を念頭に「グループ政治による偽の多国間主義」を批判、けん制した。

 楊氏は、真の多国間主義は国連憲章や国際法を根拠とし、「小さなサークルの利益やグループ政治」に基づかないと主張。G7サミットで議論される台湾問題に関し、「中国の主権や領土保全に関わる核心的利益」だとして「慎重かつ適切な問題処理」を要求した。

 一方、国務省によると、ブリンケン氏は「台湾への圧力停止と両岸問題の平和的解決」を中国に促した。香港の統制強化や、「ジェノサイド(集団虐殺)」と米側が見なす新疆ウイグル自治区でのウイグル族弾圧への懸念も表明した。

 新型コロナをめぐっては、バイデン米大統領が発生起源の追加調査を指示しており、ブリンケン氏は発生源に関する透明性や調査への協力の重要性を楊氏に強調した。

 これに対し楊氏は、武漢ウイルス研究所からのウイルス流出説に関し、「でたらめな話を米側の一部の人間が捏造(ねつぞう)し、ばらまいている」などと非難した。 【時事通信社】

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