ステルス艦載機開発か=「空母ビル」に新模型―中国

ステルス艦載機開発か=「空母ビル」に新模型―中国

中国湖北省武漢市にある空母の形をした建物=10日

 【北京時事】中国で建造中の3隻目の空母(推定排水量8万トン超)に、第5世代ステルス戦闘機「殲31(別名FC31)」が配備されるという見方が強まっている。殲31は米軍や自衛隊などが運用する最新鋭機「F35」に似ており、艦載機にするための改良が進んでいるとみられる。

 殲31は2012年に試験飛行が行われた。性能はF35に匹敵すると中国メディアは報じているが実態は不明。

 殲31の艦載機採用の観測が高まっているのは、湖北省武漢市にある空母の形をした建物の上に殲31に似た模型が設置されたためだ。この建物は「空母ビル」と呼ばれ、空母の研究や開発に利用されている。

 新たな模型は10日、カバーに覆われていたが、2枚の尾翼が傾く殲31の特徴がうかがえた。共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、新しい模型が空母ビルに現れたことに関し「(殲31の模型であれば)殲31の改良型が、新型空母用の艦載機開発で筆頭の選択肢となる可能性がある」という分析を伝えた。

 中国初の空母「遼寧」と2隻目の「山東」に搭載されている「殲15」は、設計上の欠陥があるともいわれている。遼寧と山東は反り上がった船首から艦載機が発艦するスキージャンプ式で、殲15は「ほとんど武器を積めない」(日本の軍事専門家)と指摘される。殲15の弱点を克服して殲31が配備されれば、中国の空母戦力は大幅に向上する。

 3隻目の空母は年内にも上海で進水し、25年ごろ就役する見通し。動力は原子力ではなく通常型だが、米軍の最新鋭空母「ジェラルド・フォード」に導入された、艦載機を効率的に射出する電磁カタパルトが採用されるという見方が有力だ。 【時事通信社】

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