トランプ氏、解任圧力強まる=将来に禍根懸念―米

トランプ氏、解任圧力強まる=将来に禍根懸念―米

トランプ米大統領=4日、南部ジョージア州(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領支持者の議会乱入をめぐり、トランプ氏の責任を問う声が7日、強まった。野党民主党は憲法に基づく解任を要求。残り任期が限られる中、前代未聞の騒動の責任をあやふやにしたまま政権交代を迎えれば、将来に禍根を残し、民主主義大国として示しが付かないという事情もある。

 ペロシ下院議長(民主党)は7日、トランプ氏が乱入をあおったとして「大統領職にとどまるべきではない危険人物」と非難。13日後の退任を待たずに憲法修正25条に基づいて解任するようペンス副大統領に要求した。共和党でもキンジンガー下院議員が同条文の発動を呼び掛けた。

 この条文は副大統領と閣僚の過半数が「職務遂行不能」と判断した場合、大統領の任を解き、副大統領が職務を代行する手続きを定める。ペンス氏は応じない意向とされるが、ペロシ氏は「2度目の弾劾訴追」の用意があるとして圧力をかける。

 議会乱入をめぐっては警官1人が7日死亡し、死者は5人となった。保守系のウォール・ストリート・ジャーナル紙もトランプ氏の辞職を求める社説を掲載した。

 解任論の広がりは「国家が負った傷を座視できない」(辞任を表明したチャオ運輸長官)という葛藤を反映している。法学者のデビッド・ランドー氏はニューヨーク・タイムズ紙に「将来の米国人のために民主主義を守り、世界に米国のありようを示さなければならない」と寄稿した。

 高官の辞任表明が相次ぎ、孤立化が進むトランプ氏にこれまでの強気はなくなった。7日投稿した動画で、乱入した支持者を「あなた方は米国を代表していない」と強い言葉で非難し、バイデン次期政権への円滑な移行を約束した。 【時事通信社】