中国で邦人2人の実刑確定=「スパイ罪」、上訴棄却

 【北京時事】中国でスパイ罪などに問われた日本人男性2人が実刑判決を不服として上訴していた裁判で、北京市の高級人民法院(高裁)が昨年11月にいずれの訴えも棄却していたことが13日、分かった。日中関係筋が明らかにした。中国は二審制のため、懲役刑が確定した。

 上訴が棄却されたのは、2016年に北京で拘束され19年に懲役6年の判決を受けた日中青年交流協会の鈴木英司理事長と、15年に北京で拘束され18年に懲役12年の判決を言い渡された北海道の70代男性。どのような行為が罪に問われたかは公表されていない。

 中国では15年以降、スパイ行為などに関わったとして日本人15人が拘束され、解放された5人を除く10人が起訴された。今回の2人の上訴棄却により9人の刑が確定。19年7月に湖南省長沙市で拘束された男性の裁判は、まだ始まっていない。

 加藤勝信官房長官は13日午前の記者会見で、邦人拘束に関し「中国側に対し、さまざまなレベル、機会を通じて早期帰国の実現、司法プロセスにおける透明性の確保などを働き掛けている」と強調した。 【時事通信社】