「金属ウラン」生産研究開始へ=イラン、核合意逸脱強める

 【ベルリン時事】ロイター通信などによると、国際原子力機関(IAEA)は13日、イランから「金属ウラン」生産の研究開発を行う方針の通告を受けたと明らかにした。問題の「金属ウラン」は核弾頭の部品として使用することが可能。

 2015年に締結されたイラン核合意は、15年間はイランが「金属ウラン」を生産・獲得することを禁止。「金属ウラン」由来の燃料の研究開発については締結後10年で、他の合意当事国の同意を条件に、小規模なものだけ認めると規定している。同国が合意からの逸脱をさらに強めた形だ。

 IAEAは声明で「イランが計画している『金属ウラン』生産の研究開発について、加盟国に報告した」と表明した。イランは、テヘランの研究用原子炉の燃料として使用する方針という。

 トランプ米大統領が離脱した核合意をめぐっては、バイデン次期大統領はイランの合意順守を条件に、復帰を検討することを示唆している。イランの一段の合意逸脱は、米国の復帰を困難にする恐れがある。 【時事通信社】