北朝鮮核実験 専門家が中朝国境地帯への影響を懸念

【新唐人2016年9月12日】
北朝鮮は2006年以来、5回にわたって核実験を行ってきました。実験が行われた場所は、中国との国境から100キロ弱の所です。中国の専門家は以前より北朝鮮の核施設には安全性の重大な問題があり、政府は何らかの対応をするべきだとの指摘が上がっています。

中国共産党中央党校国際戦略研究所の張l瑰(ちょうれんかい)教授は2014年に『指導者』という雑誌に北朝鮮の核施設の危険性を訴える論文を寄稿しました。

張教授は、北朝鮮が横坑(よここう)核実験(注)を行っているため、放射性物質が外部に漏れるのは避けられないことや、多くの国の専門機関が北朝鮮の核施設が旧式のもので安全性に問題があると警鐘を鳴らしてきたこと、火災が起こればチェルノブイリ以上の災害となる可能性があること、また、さらに北朝鮮の核施設を2度訪問したことのあるアメリカの核専門家が北朝鮮が遅かれ早かれ重大な核事故を起こすと警告していることに触れました。もし北朝鮮の核実験が失敗したら、中国東北部の広大な地域が荒野となる可能性があると張教授は警告しています。

張教授は、朝鮮半島が平和を維持できるか或は戦争になるか、南北朝鮮が分裂したままか或は統一するかという問題は中国にとって致命的な危機とはならなくとも、朝鮮半島で核廃絶が行われなければ、事態は異なると言います。

韓国メディアによると、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2013年、中国の李克強首相の話として、北朝鮮の核実験実施後、中朝国境付近の鴨緑江(おうりょくこう)の水質が悪化し、現地住民の健康を損ねていることを明らかにしました。朴大統領は、習近平国家主席と李克強首相は北朝鮮問題について強硬な態度を取る意思があるとも言いました。ですが、それではなぜ北朝鮮に対する制裁が行われないのか、国際社会は疑問を感じています。

中国問題専門家・文昭氏:「北朝鮮に対する制裁が行われないその主な原因は、中国共産党内部に北朝鮮を守ろうとする勢力が存在するからでしょう。彼らは北朝鮮のアメリカに対する強硬姿勢や国際社会に対する挑発を、イデオロギーの堅持であると感じています。北朝鮮の行動によって国際社会や国内における政治闘争の道具にし、政策の決定を妨害しようとの思惑があります。」

北朝鮮が今回行った核実験は前回から8カ月も経っておらず、実験の間隔はこれまでよりも短くなっています。北朝鮮の核開発の速度は日増しに早まっている状況において、中国政府は何らかの行動を取る決断に迫られていると言えます。

新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/白白 映像編集/李)

注:山肌にトンネル(横坑)を掘ってその先端あるいは枝分かれした坑道の先端部分に核爆発装置を据え置いて実施する。