中国 民主の村を数千人の警察が暴力で鎮圧【禁聞】

【新唐人2016年9月18日】
広東(カントン)省陸豊(りくほう)烏坎(うかん)村では土地返還運動が長期に亘っているため、住民にいろいろな形で影響が出ています。土地が返還されないうえに、多くの住民が逮捕・拘束され、村長の林祖恋(りん それん)氏も刑を科せられました。当局は13日に警官多数を同村へ派遣して取締に当たり、大規模な流血事件が発生しました。初の村長選挙を行い民主の村と呼ばれた烏坎村が、危機に晒されています。

報道によれば13日未明、数千人の警官が烏坎村へ入り、住民を逮捕しました。ネットの映像によると、武装警官に住民が石を投げて抵抗している様子や、ゴム弾に当たり負傷し血を流している住民の様子が確認されました。

陸豊警察は13日未明、13人の住民を逮捕したと発表し、夜にはさらに5人の住民を懸賞金つきで指名手配しました。

少なくとも数十人の住民が連行されたと言われています。

烏坎村住民の陳さん:「散弾銃やゴム弾で数十人が負傷し、血まみれになりました。80歳過ぎのおばあちゃんも打ち殺され、子供も含め数十人を逮捕しました。本当にひどいことです。」

カナダ在住の人権活動家の楊匡(ようきょう)さんは14日、新唐人の取材に対し、現在烏坎村は封鎖され、通信もできないため、同村にいる友人と連絡が取れないことを明かにしました。

カナダ在住の人権活動家・楊匡さん:「現在、烏坎村を出ることさえ困難な状況です。友人らやほかの住民が無事であることを祈っています。」

今回の衝突事件が起こる前、烏坎村の住民たちは、当局から実刑判決を受けた村長の林祖恋氏の釈放を求めて、連日にわたりデモ行進を行っていました。烏坎村を長い間見守ってきた楊匡さんは、この鎮圧は当局があらかじめ計画していたものだと指摘しています。

カナダ在住の人権活動家・楊匡さん:「政府は常に外国メディアや香港、マカオ、台湾の人々がどれだけ烏坎村の問題に関心を持っているか、その反応を見ています。そしてその隙を見て、今回このような鎮圧という行動に素早く出たのです。」

楊匡さんは、当局が突然強硬手段に出たのは、烏坎村の問題がさらに大きくなり国際社会の関心を集めることを恐れたのだと言います。

カナダ在住の人権活動家・楊匡さん:「もしこれ以上長引けば、村の外にいる若者たちが村へ戻ってくるのを心配しています。5年前には海外に在住する華僑までもが戻ってきました。だから、今回、住民をばらばらにするためにこのように出たのです。」

烏坎村では2011年に土地の強制回収が起こり、林祖恋をリーダーとする土地返還運動が巻き起こりました。数か月の抗議活動の末、中国で初めての村長普通選挙が行われ、「烏坎モデル」として注目を集めました。選挙で村長に就任した林祖恋は、今年になっても土地が返還されないため、6月、再び住民を率いて土地返還要求運動を起こしました。これにより林村長は当局に逮捕され、長期的な抗議運動に発展し、再び国内外の関心を集めました。

香港紙『明報』は、当時多くの役人が烏坎村の土地の不正売買に関わっているため、現地政府がこの問題の解決をしぶっていると指摘する中国人学者の分析を引用し、報道しました。

オランダのライデン大学政治学博士の羅?(らてい)さんは、BBCに対し、烏坎村を中国の基層部分における衝突を解決した「成功モデル」であると考えるのは、単純で、楽観的すぎると述べています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)