自ら長城を毀つ 700年の国宝が「修復工事」でセメント敷きに

【新唐人201年9月26日】
万里の長城の一部として700年前に建造された遼寧省の小河口長城が、現地の文物局によって「修復工事」が行われ、コンクリートの道路へと変わり果ててしまったことに、国際的な非難の声が上がっています。中国ではこの60年の間に多くの歴史的文物や古跡が破壊されており、そのほとんどが人為的な破壊行為によるものです。

遼寧(りょうねい)省綏中(すいちゅう)県の小河口長城は明の時代の西暦1381年に建造が始まりました。

以来、700年もの間、風雪や戦火にも耐え、もともとの状態を良好に保ってきたため、「その史学的価値と文化資源は非常に貴重なもの」と専門家に評価され、「最も美しい長城」として人々からも親しまれてきました。

しかしこのほど、小河口長城がセメントで平らにされていることが現地メディアの報道によって明らかになりました。古い石畳がセメント敷きの道路になっていたのです。『ニューヨークタイムズ』は「まるで天から荒野に降りてきたコンクリートのスケートボードの滑走路のよう」と揶揄し、ネットにも「中国人自身が長城を破壊するとは」と批判の声が上がっています。

人気歴史番組「笑談風雲」キャスター・章天亮氏:「本当に悲しむべきことです。文化財は文化の一つであり、民族が伝承してきた文明の一部です。こんなふうに破壊してしまったことは真に嘆かわしい。」

台湾のメディア関係者・デイジー・ウー氏:「万里の長城を一目見たいと中国を訪れたことがあります。一度破壊した古跡はもう元通りに修復することはできません。歴史の記憶を奪う、とても悲しむべき行為です。」

報道によれば、この「修復工事」は現地の文化財保護を管轄する政府機関が行ったもので、2014年に完成したとのことです。全長8・9キロの小河口長城のうち約2キロが破壊されました。

これについて現地の文化財局は、修復計画は文化財国家局の許可を受けて行ったものであり、「合法的」であるが、ただ「見栄えが良くないだけ」だと述べています。

1964年、歴史的建造物の保護と修復に関する国際ルールを定めた「ヴェネツィア憲章」が採択されました。ですがこの2年後に中国共産党は文化大革命を開始し、古跡を破壊しました。北京市内だけでも6843カ所の古跡のうち実に72%が文化大革命中に破壊されています。

1982年、中国国内で文化財保護法が制定されましたが、浸透していません。『人民日報』のネット版が今年、関係者の話として報じたところによると、破壊された歴史的建造物の70%がいわゆる「修復工事」によって破壊されたものであるといいます。

1949年以後に中国で破壊された文化財や古跡の多くが人為的に破壊されているとのことです。

新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)