麻雀で購入者決める 規制強化で不動産購入に殺到【禁聞】

【新唐人2016年10月10日】
今年に入って、中国の住宅価格は上昇し続けており、新記録を更新しています。住宅価格の高騰とバブル崩壊のリスクを回避すべく、すでに10を超す都市で住宅購入の規制が強化されていますが、市場の先行きはどうなるのでしょうか。

中国メディア「澎湃(ほうはい)新聞」は9月3日、中国ではすでに10を超す都市で、購買面積の制限や無戸籍保有者の購入禁止など、住宅購入の際の規制が強化されていると報じました。

記事では、中国不動産業協会の元副会長、朱中一氏の話を紹介しています。朱氏は、今年初めに行った在庫調整の結果では在庫が多かったため、国がローン規制を緩和し、在庫を消化することができたのは妥当だったとしたうえで、現在は需要と供給のバランスが変化しており、とくに一線都市、二線都市では不動産投機ブームが起きていること、バブルが起きるのを防ぐために投機に対し規制を強化していることを指摘しました。

経済評論家・劉兆輝氏:「今起きているバブル現象は当局の政策が引き起こしたものです。当局はバブルを破裂させないために規制を強化する一方、住宅価格を高値のまま維持しようとしています。しかし、市場は政府の思惑通りにいくものではありません。おそらく思わぬ事態をもたらすと見られます。」

中国国家統計局が発表した最新のデータによると、8月には70の大・中都市のうち64都市の住宅価格が前月比で上昇しています。北京、上海、広州、深?では前年同期比でそれぞれ25・8%、37・8%、21・2%、37・3%上昇しており、厦門では44・3%も上昇しています。価格の高騰は一線都市、二線都市から三線都市にまで拡大している状況です。

劉氏は、住宅価格は高騰しているものの、実際の市場規模はそれほど大きくはなく、その多くは不動産業者自身が買っては売っている状況であり、不動産業者はローンを詐取して住宅価格をつり上げていること、彼らが作り上げた値打ちがさも高騰しているかのような嘘のイメージに、一般の投機者が騙されて殺到していることを、指摘しています。

実際、住宅価格は日々変動している状態で、購入できれば感動のあまり泣いてしまうほど、人々は闇雲に購入を急いでいます。

杭州で購入規制が始まる前日、不動産物件の売買取引は夜中まで続きました。ある新築物件には購入希望者が殺到したため、麻雀の勝ち負けで購入権利を決定する事態も発生しました。

中国の不動産王、大連万達グループ会長の王健林も、中国の不動産市場に発生しているバブルは「史上最大規模」と警告を発していますが、9月になっても不動産投資熱は冷めることがありません。

経済学者・楊佩昌氏:「人々はインフレが起きるのを心配しています。銀行に現金を置いておいても価値が下がるかもしれないため、ほかの投機に走っています。ですが、株は儲からず、P2Pもうまくゆかない。こうした状況下で、残る投機は不動産しかないと考えているのです。規制がかかれば、住宅は貴重なものに見え、さらに購入に殺到するのが人の心理です。」

みずほ証券アジアの主席エコノミストの沈建光氏は、現在中国の不動産市場が抱える幾つのリスクを指摘しています。沈氏は、高騰し続ける住宅価格は経済動向と購入者の予測収入と乖離しており、維持できる基盤がないこと、住宅価格が負担可能な範囲を超えていること、ブームによる不動産購入と投機的購入によって経済がさらに脆弱化すること、投機の結果が期待どおりにいかなかった場合、金融リスクが増加すること、などのリスクを指摘しました。

経済学者・楊佩昌氏:「はっきり言えば、中国の不動産には未来はありません。不動産バブルがはじけることが最良の道と言えます。バブルがはじければ土地の価値はなくなり、地方政府は不動産をすべて銀行へ引き渡すでしょう。そして銀行は不良債権を抱えることとなり、政治は不安定となるでしょう。政府は、不動産の問題ばかりを考えるのではなく、真に改革を行わなければなりません。」

金融コンサルタントの任中道氏は、中国の不動産と金融面は今まさにリスクが破裂する間際にあり、この問題を解決するには唯一、徹底的に政治体制を改革するしかないと指摘しています。

新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)