サッカー育成選手のウイグル族中学生を「テロリスト」扱いで排除【禁聞】

【新唐人2016年10月17日】
サッカー選手育成のため中国全国から青少年を招聘している河北(かほく)省衡水(こうすい)市のサッカークラブに所属する新疆(しんきょう)ウイグル自治区出身のウイグル族の少年9人が、同市公安当局から「テロ防止」を理由にクラブへの参加を禁止されました。このような中国当局のやり方は、ウイグル族と漢族の溝をさらに深めるとして、非難の声が上がっています。

中国サッカーの水準を上げるため、中国各地のサッカー愛好家は、地元でサッカークラブを設立し選手を育成しています。今年の夏、河北省衡水市の「衡水力量サッカークラブ」は、全国からサッカー技能に優れた子どもたちを集め、就学させながら専門的な訓練を受けさせる試みを開始しました。

ラジオ・フリー・アジアによると、衡水市の中学校も9人のウイグル族の学生の入学に同意し、受け入れ態勢は整っていました。しかし、同市の公安当局は「戸籍地がテロ防止の規定にひっかかる」との理由により、中学校にウイグル族の学生の受け入れを禁じました。

この突然の禁止命令に、サッカークラブは困惑し、ウイグル族の学生たちは驚き悲しんでいます。

新疆でサッカー指導に携わるコーチの任さん:「なぜこんなことをする必要があるのでしょうか。みな、中華人民共和国の国民であり中国人でしょう。しかも彼らは学生です。サッカーが大好きな彼らが内地へ行って訓練や試合に参加することは当然のことです。」

任さんは、2015年の全国サッカー大会の小学生部と中学生部の優勝チームはいずれも新疆ウイグル自治区のチームで、大差で勝ったということです。任さんは、ウイグル族の子どもたちは非常に高いサッカーの才能を持っているけれど、貧しい地域であるためその才能が十分に発揮されていないのだと言います。

北京在住の権利活動家・胡佳さん:「これらのことは政府に逮捕されたウイグル族の学者、イリハム・トフティ氏がウイグル人が中国で生存することが非常に厳しいと指摘していたことが本当だったことを証明しています。彼らは経済発展からも取り残されている上、教育面でも二等国民の扱いを受けています。そしてさらに問題なのは、彼ら全員がテロリストというレッテルを貼られていることです。」

また、報道によれば、これらのウイグル族の学生たちは戸籍をすでに衡水市に移しており、故郷の現地行政単位は戸籍を戻すことを認めないため、就学できない状況に直面しているといいます。9人のうち4人は実家へ戻り、5人はサッカーへの夢を絶ち切れず、宿舎に残っているということです。

権利活動家の胡さんは、青少年の時期は人格や世界観を形成する非常に重要な時期だと指摘します。河北省の公安当局が子どもたちをテロリストのように扱ったことは、子どもたちの心に長期的に屈辱感を植えつけ、彼らが持つ才能や特長を発揮できないようにさせてしまうと心配しています。

「世界ウイグル会議」のスポークスマン、ディルシャット・ラシット氏は、この事件について、中国は国連の「児童の権利条約」を遵守し、ウイグル少年の差別されず生存し発展できる権利を守るよう求めました。

ラシット氏はラジオ・フリー・アジアに対し、中国政府がウイグル族の少年を「テロ防止」の対象と見なしたことは、その幼い心に中国から脱却したいという強烈な感情を植え付け、中国政府の政策は分裂を激化させるものだと述べています。

ラシット氏は「共産党は占領したウイグル人、チベット人、モンゴル人を分裂させただけでなく、中国の漢人さえも分裂させた。漢人を伝統文化から分裂させた。そして、中国人を成金、汚職役人と、貧しい農民や都市部の肉体労働者など真の無産階級とに分裂させた」と述べました。

胡氏も、中国共産党は香港や台湾の独立派を批判するが、これはみな、中国共産党が、香港人や台湾人の当然の政治要求を破壊してきた結果だと指摘しています。自由で尊厳のある暮らしをするには、中国共産党から遠ざからなければならないのです。

北京在住の権利活動家・胡佳氏:「テロ分子も分裂分子もみな、中国共産党の暴政が生んだものです。これらを作り出したのは中国共産党自身なのです。」

胡氏は、ウイグル族の若者が起こした暴力事件は、中国共産党という暴虐な政権が、ウイグル人を一箇所にまとめて押し込め、一般国民に与えられるべき資格を剥奪した結果起きたものだと指摘しました。

新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)