千年の仏像遺跡に落書き 中国人観光客はなぜモラルがないのか

【新唐人2016年10月19日】
旅行シーズンを迎えた10月、雲南省の約千年前に建造された石窟仏像が観光客に壊されました。また、韓国を訪れた中国人観光客が航空券の予約が出来なかったのに腹を立て、空港で刃物を振り回す騒ぎも、報じられています。中国政府は「悪質な観光客のブラックリスト」制度を設けていますが、一部の中国人観光客の文化財を尊重せず規則を軽視した行為は改まりません。

中国で10月1日から始まった7日間の大型連休が終わり、雲南省法華寺の約千年前に建造された仏像彫刻の頭部が何者かによって叩き割られ、さらに仏像の顔面部に悪質な落書きがされていたのが分かりました。また、涅槃像にはたくさんの名前が刻まれ、貴重な書が刻まれた摩崖(まがい)は落書きでいっぱいです。

今回の大型連休中、制止を無視して万里の長城に文字を刻む者や、頤和園(いわえん)で柵を乗り越えて文化財を孫に触らせようとした者、また、故宮の浮き彫りに刻まれた帝王の口の中に食べ物を突っ込んだ者がいました。

時事評論家・文昭氏:「こうしたことは歴史に対して何の敬意も持たないために起こっているのです。根本的な原因は進化論の信奉する共産党のイデオロギー教育にあり、歴史や祖先を蔑視した結果です。また、無神論に基づく教育により、『我』よりも優れた者はいないのだと教えたために、人々は思い上がり、畏怖の念を忘れたのです。彼らにとって文化財は単なる旧時代の遺物であり、敬意も感じず、保護する気持ちもない。」

文化財の破壊だけではありません。メディアが今月9日報じたところによると、今年ベトナムを旅行した中国人団体客がバーで店員と口論になり、腹いせに20万ドン分の紙幣に火を点けて店員に投げつけるという騒ぎが起こり、ベトナム当局から国外追放されました。

そして12日、今度は韓国メディアが、中国人の男性観光客が、航空券の予約が出来なかったことに腹を立て、仁川空港で刃物を振り回したり、手荷物カウンターの後ろのベルトコンベアーに飛び乗るなどの騒ぎを起こしました。

なぜ一部の中国人観光客は国外でモラルの欠如した行為を行うのか、中国メディアも注目し、それは中国国内で秩序を守らなくてもよい習慣がついているからだと結論づけています。

中国国家旅行局は2015年に「悪質な観光客のブラックリスト」制度を設置し、秩序を逸脱すれば罰則を与えることにしましたが、相変わらず観光客の悪質な行為を取り締まることはできません。文昭氏は、悪さをしなければ生存できない中国の社会環境を改め、捻じ曲がった道徳基準と文化を改めなければ、中国国民が変わることはないと述べています。

新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)