バッドバンクが貸付機関に変貌 借金のツケを払うのは国民

【新唐人2017年5月24日】
中国の大型国有銀行の金利が下降している中、バッドバンクがひそかに成長しており、新しい貸付機関となっています。

バッドバンクは資産管理会社とも呼ばれ、中国では1999年に四大バッドバンクが設立されました。当時国有の四大銀行の不良債権比率は25%、不良資産は1兆4000億元にも上り、ほぼ破産寸前でした。しかもこれらの不良資産の50%は政府の関与によって発生したもので、30%は国有企業を援助するために発生したものです。当時の江沢民政権はこれらの不良債権をすべて銀行から四大バッドバンクへ引き渡し、処理させました。さらに財政部がバッドバンク各行につき100億元を支出してバッドバンクを支えました。

経済ニュースメディア『網易財経(もういざいけい)』が掲載した「バッドバンクがあなたのお金を盗んでいる」と題する記事は、不良貸付の処理を怠っている四大バッドバンクが10年後にはさらに多くの不良債権を市場化の名目で国に押し付け、国民が納める税金によって清算させ、巨額の利益を得る仕組みだと指摘しています。18億6700万元の国の金融不良資産が1800万元で譲渡されるケースもあり、巨額の国有資産流失を招いているといいます。

四大バッドバンクは依然として国有銀行の不良債権の主たる購入者であり、その資産総額は2011年には3450億元だったのが2014年には1兆7300億元にまで急増しています。

英紙『フィナンシャル・タイムズ』の報道によると、四大バッドバンクは中国の主要な不良貸付業者であるだけでなく、低金利で借り入れた資金を高金利で企業に貸し付けて利益を得ており、ひそかに新しい貸付機関へと成長しています。こうした貸付機関への監視は緩く、銀行業営業免許を取得していない金融機関が貸付を行っています。こうした貸付モデルは中国で普遍化しており、正規の銀行から貸付を得られない民間企業が多く利用しています。

金融学者の何軍樵(か ぐんしょう)氏は、中国の銀行は国有であるため貸付の資源のほとんどが国有企業のために使われるとし、その国有企業が長期にわたって利益を生んでいないために債権が発生したことが、バッドバンクを貸付業者に変貌させたと指摘しています。

何軍樵氏はまた、国有銀行の官僚は銀行の経営に責任を持つ必要がないため、貸し付けた資金が債権となることにお構いなしで、最終的には国と国民がそのツケを払うことになるとも指摘しています。

昨年6月、中国銀行業監督管理委員会の幹部役人、王勝邦(おうしょうほう)は会議で、過去3年間に国が処理した不良貸付は2兆元に上ると述べました。

金融業界はバッドバンクがひそかに国有企業の苦境を救済する手段となっていると考えています。

新唐人テレビがお伝えしました。               

(翻訳/白白 映像編集/李)