連行から2年消息不明の弁護士の家族が最高検察院に訴え

【新唐人2017年5月29日】
2015年7月9日に中国の人権派弁護士や社会運動家に対する一斉検挙、いわゆる「709事件」が行われてからこれまで、200人以上の弁護士や法律関係者、人権活動家が拘留されました。実刑判決を受けた後釈放された人もいますが、その中でも消息不明となっている王全璋( おう ぜんしょう)弁護士の安否が心配されています。家族は25日に最高検察院に検挙は違法だとして告訴し、併せて685日にわたり消息不明である問題について調査するよう求めました。

王全璋弁護士の父親と半身麻痺の母親は娘の付き添いのもと、山東省五蓮県から北京を訪れ、妻の李文足(り ぶんそく)さんとともに最高検察院へ赴き、「709事件」の違法性を告訴し、さらに消息について調査するよう求めました。

2年経とうとしていますが、当時検挙された人が皆実刑判決や釈放されたりしている中、王全璋弁護士の消息だけが不明です。

2015年7月上旬、100人以上に上る人権派弁護士や人権活動家、陳情者やその家族が突然公安によって逮捕や尋問、拘留されました。

北京の鋒鋭(ほうえい)弁護士事務所に所属する人権派弁護士で、現在41歳の王全璋弁護士は2015年7月10日の午後以降、連絡が途絶えました。「国家政権転覆扇動罪」「騒乱罪」によって当局に刑事拘留されたことが後で分かりましたが、家族と代理弁護士は面会を許可されないままです。

ニューヨーク大学訪問研究員 滕彪氏:「当局が罪を認めるよう迫っているのに対し、王全璋弁護士が応じないためかもしれません。そうした場合、当局は事件の判決をせずずっと失踪状態のままにしておく可能性があります。」

人権派弁護士である滕彪(とうぴょう)氏は現在ニューヨーク大学の訪問研究員として赴任しています。弁護士になる前からの知り合いだという滕彪氏によれば、王弁護士はとても仕事熱心だということです。当局にとって敏感な法輪功事案を多く受け持つほか、さまざまな人権保護問題にあたっていたといいます。

『中国を変えるネット(改変中国)』の創始者である曹雅学(そう ががく)氏は『ボイス・オブ・アメリカ』の取材を受け、王全璋弁護士が法輪功学習者の弁護をしたほか、山東省の貧しい農民のために法律訓練を行い、外国の友人とともに基層社会の民衆の権利保護を訴えるNGOも設立したといいます。

「709事件」で逮捕された人々が拷問を受けている状況が明らかになる中、王弁護士の安否が心配されています。

妻の李文足さんは『BBC』の取材に対し、「夫が消えてしまいました。生きているのか死んでいるのかも分からない。この地球上から消えてしまったのです。非常に恐ろしい野蛮な事件です」と語りました。

新唐人テレビがお伝えしました。               

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)