人権派弁護士の活動を追ったドキュメンタリー映画が完成

【新唐人2017年6月5日】
北京在住の映画監督、何楊(か よう)さんは、中国の人権派弁護士の活動と彼らへの迫害を記録したドキュメンタリー映画「アンストッパブル」を制作しました。

『人民日報』海外版は2012年7月31日、アメリカがインターネットにより中国国内の人権派弁護士や非合法の宗教の信者、反体制的な思想を持つ者、インターネット上の人気者、マイノリティーなど中国の基層社会に浸透し、中国を変えようとしていると批判しました。この記事が出た後、当局の人権派弁護士に対する弾圧が始まり、尾行、拉致、拷問、実刑判決などが行われました。前述の5タイプの人間は「新黒五類(こくごるい)」と呼ばれ、中でも人権派弁護士が批判対象の筆頭とされました。

人権派弁護士 滕彪氏:「人権運動に関わったために学校での講義は中止にされ、弁護士免許は取消され、しまいには拉致され、拘留されました。拘留期間中、秘密警察は私を脅し侮辱しましたが、私は後悔するものは何もなく、また後ずさりすることもしませんでした。戻る道などないのですから。」

北京在住の映画監督、何楊さんは、政府に弾圧されている人権派弁護士の、真実の記録を追いかけたドキュメンタリー映画「アンストッパブル」を制作しました。

映画は冒頭、観客一人一人に対して誰にでも人権があることに気づかせます。人からこのように扱ってほしいと願うものが人権であり、自由に暮らし自由に物を言っても平等に扱われることが人権であり、どこにいようとどんな状況下にあろうと守られるべきものであることに気づかされます。

中国は世界第二位の経済大国となりましたが、その中身は外見とかけ離れたものです。

北京の陳情者:「冤罪や間違いを政府は認めません。間違ってもそれを正さないのです。」

北京の陳情者:「政府はでたらめばかりしています。」「裁判所がでたらめするわけがないと前は思っていましたが、実際に自分が経験してやっとわかりました。警察も政府もみんなでたらめです。」

北京の陳情者:「この歯をごらんなさい。最高検査院で蹴られたんです。」

2003年、北京大学法学博士の滕彪(とう ぴょう)さん、兪江(ゆ こう)さん、許志永(きょ しえい)さんは公盟法律研究センターを設立しました。

人権派弁護士 滕彪氏:「毎日たくさんの陳情者からの手紙が届いています。彼らはいろいろな不合理な問題を抱えています。」

社会における不合理がますます大きくなるにしたがい、政府は治安維持の掛け声のもと公権力を濫用し、法治からかけ離れた社会となっています。

北京の陳情者:「田畑がゴミ捨て場になるのに抗議した者はこんな目に遭いました。政府の役人や警察はチンピラと同じです。」

映画は1999年から中国政府が法輪功への弾圧を始めたことにも触れています。法輪功は中国で最も敏感な政治問題となっているため、法輪功学習者の弁護を引き受ける弁護士は多くありません。法輪功学習者を弁護することには大きな危険が伴うのです。

法学博士 許志永氏:「社会の公民である人々が信仰を理由に突如、何の権利も保障されなくなる。法律に基づいて彼らの弁護をする弁護士も弾圧を受けるこの社会は非常に恐ろしいものです。このような社会では、どんな人間でも弾圧の対象となる可能性があります。政府の高官でさえもです。誰もが安心感を持てない恐ろしい社会です。」

高智晟(こう ちせい)さんは法輪功のために初めて弁護を買って出た弁護士です。正義を貫いたために残虐な拷問を受けてきました。映画では高智晟さんがどのような拷問を受けたかも記録しています。

治安維持という名目により、独裁政権下の中国の司法システムでは拷問が普遍的に行われています。一般の犯罪者から法輪功学習者や社会運動家、政府と異なる意見の持ち主や人権派弁護士に対して行われています。

人権派弁護士 滕彪氏:「すべての人権に関する事件、政治的に敏感な事件、重大な事件について最終的な決定を下すのは裁判官ではなく、裁判所の背後にある別の力、たとえば610(法輪功弾圧のために設立された専門機関)や政法委員会や党委員会、あるいは役人や調査グループなのです。」

映画は最後に、国内外を震撼させた「709事件」に触れています。2015年7月9日から始まった一斉検挙によって、100人を超す人権派弁護士や民間の社会運動家や陳情者やその家族が突然公安によって逮捕、拘留され、中には拷問を受けた人もいました。

彼らはただ社会の底辺にいる民衆のために当局に立ち向かった人たちなのです。

新唐人テレビがお伝えしました。               

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)