天安門事件をもじった名前の酒を売り「国家政権転覆煽動罪」

【新唐人2017年6月5日】
今年の6月4日で1989年の天安門事件から28周年になります。中国共産党政府がこれまで「8964」など天安門事件に関する言葉をタブーとして統制してきたため、多くの中国人が事件のことを忘れています。しかし一方で、さまざまなアイデアで事件を風化させまいとしている人々もいます。

28年前の1989年6月4日、北京市は血で染まりました。市内では数カ月前から民主化を求める学生たちがデモや集会を行っていましたが、この日中国共産党政府は装甲車を出動させ、武力弾圧を行ったのです。

理に適った素朴な国民の求めに対し、中国共産党政府は鮮血の弾圧で答えたのでした。

以来28年間にわたり、「8964」は政府によってタブーの単語となってきました。そして長きにわたる情報統制により、一部の中国人は事件の記憶を忘れ去っています。

CNN:中国の大学に来ています。六四天安門事件について覚えているかインタビューしてみます。
学生:六四? 国の祝日ですか?
学生:知りません。

一方であらゆる手段を尽くして事件の風化を食い止めようとしている人々もいます。

「銘記八酒六四」(中国語で「酒」と「九」は同じ発音)と自作のラベルが貼られたこの酒は、中国のインターネットで89.64元で販売されています。1989年の六四天安門事件をもじったものです。

この商品は多くの人々の関心を集めましたが、これを作成した成都市の4人の販売者は今年3月、中国政府によって「国家政権転覆煽動罪」で起訴されました。

「公民力量」創始人 楊建利氏:「この酒は世界一『高い』酒であり、またこの酒を造った多くの人間から自由を失わせるものであり、そして何よりも、政権を転覆させることのできる唯一の酒です。この政権がどれほど馬鹿げたものであるかを示しています。こんな簡単なやり方で中国に起こった悲劇を人々に思い出させ、再びこうした悲劇が起きないようにさせることも許さないのです。たかが酒一本で政権を転覆できるというなら、この政権はあまりにも脆すぎるでしょう。」

情報統制により、天安門事件の犠牲者の数は謎に包まれたままです。外部の調査結果も数百人から数千人とさまざまです

事件の犠牲者の遺族は犠牲者の名誉回復を求めています。28年経った今48人の遺族が他界していますが、未だに事件はタブー視されています。今年の6月4日を前に、多くの遺族と民主化活動家が再び警察当局の監視下に置かれています。

「公民力量」創始人 楊建利氏:「この政権はなぜこんなにも脆いのでしょう。それは自分たちが正義にもとることをしたからです。天安門事件が発生した後、政府は過ちを認め反省することも一切してきませんでした。そして今も天安門事件と類似する事件は中国のあちこちで発生しています。民主党や法輪功、キリスト教徒への弾圧まで、小さなものから大きなものまで、天安門事件と同じことが常に発生しているのです。」

民主活動家 張健氏:「中国政府は毎年この時期になると弾圧を行います。なぜかと言えば、民主憲政を求める人々が天安門事件の記念日に中国共産党政権の虐殺行為の犠牲になった人々を記念し追悼することによって、抗議の声を上げることを恐れているからです。」

張健(ちょう けん)氏は現在の中国には《共産党に対する九つの論評》を拡散するなど未だ民主化への情熱をもつ人々がおり、民族の記憶を呼び覚まそうとしているとして、絶望の中にも希望があると指摘しています。中国人の自由への渇望は消えていないといいます。

民主活動家 張健氏:「将来、天安門事件の名誉回復を行わず、中国国民への迫害に携わった者たちが法の裁きを受けるだろうと信じている。」

新唐人テレビがお伝えしました。               

(翻訳/白白 映像編集/李)