豪州で進む中国政府の影響力の浸透

【新唐人2017年6月24日】
中国政府が企業を通じてオーストリアで金をばら撒き、政治的な影響を与えようとしていると、オーストラリアやアメリカのメディアが報じています。中国の民主主義社会への浸透に関心が集まっています。

オーストラリアの国営テレビ局とフェアファックス(Fairfax)が共同で制作した調査報道で、4人の人物を取材し、中国政府がオーストラリアで浸透工作を行っていると指摘しました。

人民解放軍の幹部家庭出身の厳雪瑞(げんせっずい)と夫のオーストラリアの元情報捜査官は、財団を設立してキャンベラ、ニューヨーク、北京の政治家や企業家の間で暗躍していました。2015年、厳氏は国連高官への贈賄罪で米連邦捜査局に逮捕されました。オーストラリアの反スパイ機関が厳氏の自宅を捜索したところ、機密文書が発見されました。

元駐シドニー中国外交官 陳用林氏:「(中国の)専門の特殊工作員は(オーストラリアに)300〜500人おり、主に解放軍総参謀部、安全部、公安部、領事館及び大使館の4つの系統がそれぞれ独自に活動を行っています。」

厳氏はオーストラリア政府の閣僚と親交があり、外交政策の決定に少なからず影響を与えたと見られています。

厳雪瑞の友人の不動産王、周沢栄(しゅう たくえい)はオーストラリアに帰化して20年になり、この15年の間で最も多額の政治献金を行っています。10年間に各政党に総額400万豪ドルを献金し、2人の元首相を含む多くの高官と懇意にしてきました。中国の政治協商会議委員も務めており、中国国営メディアと連携でオーストラリアでメディアも経営しており、中国政府のプロパガンダを流布しています。

映画プロデューサー 石宇歌氏:「中国共産党政権は海外での影響力を益々増加させています。金をばら撒き、共産主義というイデオロギーを海外に浸透させようとしています。」

オーストラリア華僑の不動産王、黄向墨(こう こうぼく)は中国政府が統括する「豪州中国和統(わとう)会」の会長を務めています。

2011年の移民申請後から4年間に黄向墨は総額269万豪ドルを各政党に寄付しました。オーストラリア公民ではないものの、大きな発言力を有しています。2016年にオーストラリア労働党が南シナ海問題について中国を批判すると、同党への40万豪ドルの寄付を撤回すると発言。その翌日、黄から寄付を受けた同党議員が中国寄りの発言をしました。

中国問題専門家 横河氏:「世界の主な民主国家は外国からの政治献金を禁止していますが、オーストラリアだけは法律で禁じられていません。献金によって国家の安全や利益がどのような影響を蒙るかを判断できないのです。」

最後に登場するのは23歳の留学生、キャンベラ中国学生学者懇親会の会長です。彼女は、中国の高官がオーストラリアを訪問する時には、数百人の学生らを動員して歓迎し、抗議デモ隊に相対峙します。

中国学生学者聯誼会会長:「中国大使館から旗や食料、交通の工面、さらには弁護士などの支援提供を受けて活動しています。」
記者:「人権活動に参加した学生を大使館に報告しますか?」
中国学生学者聯誼会会長:「ええ、必ず報告します。」

これら4人の人物は、中国政府がオーストラリアの政界や学術界、メディアなど多方面において影響を及ぼしていることを浮き彫りにしています。オーストラリアは民主国家として、いかに各民族の文化や政治的権利を守り、共産主義勢力の影響を払いのけることができるか、岐路に立たされているといえます。

新唐人テレビがお伝えしました。               

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)