北京大学卒業式で教師が講演「自由を広め、自由を守れ」

【新唐人2017年7月12日】
7月1日、北京大学国家発展研究院の卒業式で、著名な経済学者の張維迎( ちょう いげい)氏が教師を代表し、「自由は一種の責任である」という演題で講演しました。講演録はすぐに削除されました。

張維迎氏は、「北京大学の人間であることは一種の光栄であると共に、難多く蹂躙されてきた我々の民族に対し責任があることを意味する」と述べました。

さらに「500年以上もの間、世界の重要な発明で中国が発明したものはない」と述べ、「それは体制と制度に原因がある」と指摘しました。

また、「創造力は思想と行動の自由によってもたらされる」「自由を広め守ろう。中国の運命を気に掛けるすべての者の責任であり、北京大学人の使命である!自由を守らない者は北京大学の名に値しない!」と呼びかけました。

元北京大学経済学院助教授で経済学者の夏業良(か ぎょうりょう)氏は、北京大学は歴史的に思想の発信地であり続けてきた、と指摘し、北京大学の精神は蔡元培(さい げんばい)初代校長が掲げる「自由な思想、許容と包容」の理念そのものであると述べます。

経済学者 夏業良氏:「北京大学が中国人が目指す最高学府たる所以は、この理念にあります。かつてこの理念が叫ばれた時、みんな賛同しました。それが1952年に燕園を占領した共産党が、北京大学を沙灘紅楼から燕園へ移して以降、北京大学はこの創立の理念を忘れ去ってしまったのです。」

夏業良氏は、自由が北京大学の依るべき魂であり、思想の自由がなければ許容も包容も語ることはできないと考えています。今回、言論の自由がない中国で、張維迎氏のような発言をすることは、非常に勇気がいることだと話します。

経済学者 夏業良氏:「北京大学で講演すること自体がすごいことだが、言論が統制されている中で、このような発言を行った張氏の行動は、まさに北京大学の人間としての役割を果たすものであり、自由を至上とする真の経済学者であると敬服する。」

元北京大学法律学科講師 王天成氏:「張維迎教授がこのような講演を行ったことに全く賛同します。自由を守ること、これは北京大学の人間だけではなく、中国のすべての知識人にとっての責任であり、すべての中国人学生の責任です。」

張維迎氏の講演録は、北京大学国発院の微信(ウェイシン)公式アカウントに掲載されましたが、わずか半日後に削除されました。

夏業良氏は、中国では国民が自由に言論を述べ、自由な思想を持つことを許さないからだと指摘します。学者が北京大学で思想の自由を呼びかけると、政府は必ず弾圧を行います。

経済学者 夏業良氏:「張維迎教授は非常に名声も地位も高いため、政府は言論封鎖するくらいで、暫くは処罰をしないでしょう。もし張教授が思想を変えなければブラックリストに入れられ、その言論は公開することはできず、著作も出版されなくなり、少しずつ表舞台から抹殺してゆくでしょう。」

良識ある中国の知識人は、中国は国民のもので、ごく少数の統治者のものではないことを声に出して言うべきだと夏氏は考えます。

57歳の張維迎氏は陜西省の出身で、イギリスのオックスフォード大学に留学し経済学博士号を取得しました。1994年に北京大学中国経済研究センターの助教授、後に北京大学光華管理学院院長に就任。2014年7月7日、北京大学国家発展研究院に異動となりました。

2012年12月19日、張維迎氏は中国改革サミットで「腐敗撲滅で直面する進退両難の選択」と題する講演を行い、腐敗で党が亡びても国は亡びないと指摘しました。

新唐人テレビがお伝えしました。                

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)