中国女性が田舎生活を動画で紹介、大反響で果物通販も好調

中国女性が田舎生活を動画で紹介、大反響で果物通販も好調

再生回数は4億回超に

 中国西部の内陸部、広西省チワン族自治区の山村で、農業や果物栽培をする37歳の女性がのどかな村での暮らしや豊かな自然を紹介するついでに、村で収穫する果物や野菜などをインターネット動画で紹介し販売するネット通販事業を開始。すると、これまでに4億回も再生されるなど大評判になり、年間で1500トンもの果物などを販売し、売上高は1000万元(約1億7000万円)にも達していることが分かった。

 それまでは人里離れた寒村で、仕事もないため、若い住民は都市に出稼ぎに行き、老人と子供だけが残されていたが、ネット通販が軌道に乗り、約150人の村民が農産物の収穫や商品の包装、荷造りや運搬などで忙しく働くようになり、収入も以前の10倍にも増加しているという。中国各紙が報じた。

 この女性は幹友清さん。同自治区の霊山県蘇屋糖村の出身で、20代から同郷の夫と一緒に都市部に出稼ぎに出ていたが、2008年、30歳のとき、男の子が生まれたため、一緒に故郷に住もうと夫とともに、村で暮らすことを決意。

 とはいえ、当座の仕事はなく、果物や野菜を育てて、町の市場で売るという生活をしていたという。

 しかし、現金収入はわずかだったことから、夫が果物のインターネット通販を思い付き、eコマース大手のアリババの淘宝(タオバオ)市場に新鮮な野菜や果物を出店することになった。

 夫はもともとネット動画制作を仕事にしていたこともあり、幹さんの日常生活をベースにした動画を作成し、最後に商品の紹介をしたところ、「豊かな自然がたまらない」「心が癒される」「女性の生活がシンプルで、一回は訪ねてみたいところだ」などと大評判になった。

 これまで作成した70本の動画は全部で4億ビューを記録すると同時に、新鮮な野菜や果物の売り上げが瞬く間に急上昇。

 いまでは年間1000万元の売り上げに達し、そのうちの1割の100万元(1700万円)が幹さん夫婦の収入になっているという。

 さらに、商売繁盛で人手が足らず、多い時で毎日150人ほどの村人が商品のパッキングや包装、宛名書き、運送などに携わっており、村全体の収入も激増している。

 このきっかけは、「ネット通販をしたい」という幹さんの夫の要請を県政府が取り上げて、インターネット環境を整備したことであり、幹さん夫妻のネット通販は県の地元産業の振興策によって支援されたといえる。

 幹さん夫婦の成功について、ネット上では「地元政府の熱意と幹さんの素朴さ、さらに村の自然のすばらしさや商品の新鮮など、様々な要素が結合した結果で、中国政府の貧困撲滅策のモデルケースだ」との声や、「夫婦が利益を独り占めにすることなく、村民全体に分配したことも成功した理由であり、今回の方式を利用すれば、中国の貧困問題解決の大きなヒントになるのではないか」との意見も書き込まれている。

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