50年以上続く不買運動、それでも韓国人は日本製品を買う

対韓輸出規制で韓国国内では日本製品不買運動 カメラなどはボイコット出来ずか

記事まとめ

  • 日本政府が対韓輸出の管理強化を実施し、韓国内では反日感情が高まっている
  • 日本製品の不買運動が行われているが、デサントが日本企業と知らなかった人も多いとか
  • キヤノン、ニコンなど日本製カメラは実質的にボイコットできず、南北首脳会談でも使用

50年以上続く不買運動、それでも韓国人は日本製品を買う

50年以上続く不買運動、それでも韓国人は日本製品を買う

輸出規制発動で日韓関係はズタズタに(写真/EPA=時事)

 7月5日、ソウル市内の旧日本大使館前で、日本製品の不買を訴えるデモが行なわれた。日本政府が対韓輸出の管理強化を実施した7月4日以降、韓国内では反日感情が高まり、韓国の世論調査では、日本製品の不買運動に「現在参加している」との回答が48%に達した。

 だが現実には、「メイドインジャパン」は、韓国人の生活とは切っても切り離せないが、日本製と知らないまま韓国人が愛用しているケースもある。

「韓国でも人気のスポーツウェアのデサントは、これまで日本のメーカーと知られていませんでした。昨年末に経営をめぐって筆頭株主の伊藤忠商事と対立したニュースが韓国でも話題になり、初めて日本企業と知った韓国人が多いんです。すると途端に手のひらを返して、デサントを不買運動リストに追加するのもいかにも韓国人らしいところです」(元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏)

 シェアが圧倒的なため、実質的にボイコットができないのは日本製カメラだ。

 2017年にサムスンがカメラ事業から撤退した後、韓国にはカメラメーカーがなくなり、キヤノン、ニコン、オリンパスといった日本メーカーが国内シェアの実に70%を超える。

「不買運動に血眼になる韓国人もカメラについてはスルーしています。2018年4月に板門店で史上初の南北首脳会談が開かれた際、文在寅大統領と金正恩委員長を撮影した韓国人と北朝鮮のスタッフはいずれもキヤノンのカメラを使っていましたが、とがめる声は韓国では出なかった。今回も不買運動の様子を韓国人が日本製のカメラでパシャリと撮るシーンがよく見られます」(韓国人ジャーナリスト)

 韓国人男性にとって日本のセクシービデオの不買運動も難しそうだ。在韓ジャーナリストの藤原修平氏が語る。

「韓国は儒教国でセクシービデオに厳しいとされますが、ネットなどで簡単に見ることができます。中でも人気の日本人女優は元国民的アイドル・三上悠亜(ゆあ)さん。彼女はハニーポップコーンというK-POPユニットでも活動していて、日本が輸出規制の強化に踏み切った翌日の7月5日に訪韓して、ミニアルバムのお披露目ライブをしていました。それを大手紙が報じるほどで、韓国人男性は熱烈に歓迎したそうです」

 日本製品不買運動の歴史は古い。

「1965年の日韓会談を皮切りに竹島、歴史教科書、慰安婦、政治家の失言など、何かしらの問題が生じるたびに韓国では不買運動が繰り返されました。それでもこの50年以上、韓国人は日本製品から離れていません。不買運動は一種のパフォーマンスなんです」(前川氏)

 今回の不買運動に対しても、日本製品バッシングに熱中する人がいる一方で、冷ややかに見たり、非難の声をあげる韓国人も数多くみられた。やはり、それだけ韓国人は日本が好きということなのだろう。

※週刊ポスト2019年8月2日号

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