金正恩電撃訪中で北朝鮮美女「日本のリーダーと比べ物に…」

金正恩電撃訪中で北朝鮮美女「日本のリーダーと比べ物に…」

日本にとっては悪夢の握手か(共同通信社)

“華々しい外交デビュー”を飾る舞台はやはり父・金正日と同じ中国だった。北朝鮮の最高指導者・金正恩の電撃訪中の狙いは、関係修復と経済制裁の緩和だとされる。制裁強化で中国にある“出稼ぎ美女軍団”が働く北朝鮮レストランも一斉閉店の危機が取り沙汰されていた。

 電撃訪中のニュースが世界を駆け巡った3月27日、上海にある北朝鮮レストランの女性店員に聞くと、「知らなかった」と驚きの様子。しかし、すぐに気を取り直し、「とても嬉しいです。中国と朝鮮は兄弟国家ですから」と笑顔を見せた。何人かに声を掛けたが、誰も訪中のことは知らなかった。

 彼女らはみな金正恩を「元帥」と呼ぶ。理由を尋ねると、「私たちはそのご高名を直接口にすることはできませんから」と言う。

──元帥のことは尊敬している?

「元帥は朝鮮の太陽です。世界中の国々からも尊敬されていて、あなたたちの日本のリーダーなんかとは比べものになりませんよ!」

──日本については?

「日本は不倶戴天の敵国です。抗日戦争を私たちは決して忘れません。どうして好きになれますか!」

 最後は、「夜は19時からショーがあるから、そのときにでも来てください」と切り上げられてしまった。彼女の意見は、国家を代弁したものでもある。『コリア・レポート』編集長の辺真一氏は語る。

「金正恩はこれまで圧力を掛け続けてきた日本に対して、不信感以上の“恨み辛み”に近い感情を抱いている。中国やアメリカと違い、北から首脳会談で譲歩はしないでしょう」

 だからといって日本から北朝鮮に安易に歩み寄るべきではないが、気になるのは国際社会の変化だ。

「金正恩のシナリオ通りにことが運べば、北朝鮮について話し合う関係国のなかで日本だけが除け者にされてしまう。それどころか、これまでの圧力が“危険なブーメラン”として安倍首相に返ってくる可能性も出てきてしまった」(同前)

 さて、19時からのショーでは、日本のヒット曲『それが大事』(大事MANブラザーズバンド)の中国語バージョンが歌われた。日朝関係にとって“大事”な局面であることは間違いない。

※週刊ポスト2018年4月13日号

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