北朝鮮軍事パレードはCG&アテレコ? 映像の不審点を分析

ICBM公開などで注目を浴びた北朝鮮軍事パレード、映像に加工疑惑も 装甲車をCG加工?

記事まとめ

  • 北朝鮮軍事パレードでは、金正恩氏が国民の生活苦を涙ぐみながら語り注目を浴びた
  • 軍事評論家の篠原常一郎氏は、兵士の行進や大型戦車の映像に加工疑惑を唱えている
  • 音声の加工や、「走っていない装甲車を走っているようにCG加工した可能性がある」とも

北朝鮮軍事パレードはCG&アテレコ? 映像の不審点を分析

北朝鮮軍事パレードはCG&アテレコ? 映像の不審点を分析

10月10日の北朝鮮軍事パレードに疑惑が…(写真/朝鮮通信=時事)

 超大型の最新大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開したことや、金正恩・朝鮮労働党委員長が国民の生活苦について「申し訳ない」と涙ぐみながら語ったことでも注目を浴びた、10月10日の北朝鮮軍事パレード。

 朝鮮労働党創建75年を記念してのもので、一糸乱れぬ兵たちの行進や歓声を上げる人々の間を通る大型戦車の様子は世界に流れたが、この映像に“加工疑惑”を唱えるのが元共産党議員秘書で軍事評論家の篠原常一郎氏だ。

「まず奇妙に感じたのは音声がアテレコ(別に録音した音源を映像に合わせてはめ込むこと)だった点です。金正恩が登場すると観衆が『オーッ』という歓声を上げるのですが、金正恩が歩いてひな壇に上がるまでの間、歓声が同じボリュームで等間隔に流れるのです。歓声の音源をいくつも重ねて繰り返し流しているのだと思われます」

 兵士の行進音や装甲車の走行音にも、不可解な点があるという。

「大歓声のなかでも、兵士の足音や装甲車の走行音は大きく響いている。兵士が足を下ろすタイミングと足音がズレていたり、装甲車が近づいてきても走行音量が変わらない。アテレコで音を重ね、ボリュームを調整したのでしょう」(同前)

 加工は音声以外にもあったという。

「装甲車のキャタピラーと地面の接地面に不自然な隙間があり、走っていない装甲車を走っているようにCG加工した可能性がある」(同前)

 こうした加工は北朝鮮の“お家芸”だという。

「過去の北朝鮮発の映像にも合成とおぼしきものがあり、西側メディアから指摘されてきた。以前は生中継だったパレードを収録放送にしたのも、異例の深夜開催にしたのも、加工をやりやすくするためだと考えられます。非核化交渉を優位に進めるため、米トランプ政権に軍事力を誇示したい北朝鮮は、パレードをより派手に見せる必要があったのでは」(同前)

「強盛大国(北朝鮮が掲げるスローガン)」のハリボテぶりを露呈してしまった。

※週刊ポスト2020年11月6・13日号

関連記事(外部サイト)