先生からも「臭い」の指摘、10歳少女が自殺 母親がいじめを報告も学校は対応せず

先生からも「臭い」の指摘、10歳少女が自殺 母親がいじめを報告も学校は対応せず

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口や体の「におい」は、自分では気づきにくいといわれる。海外では、臭いと言われた少女が自殺するという悲劇が発生した。

 アメリカ・ユタ州の住宅で少女が首をつり自殺した事件で、自殺する直前にクラスメイトや先生から「におい」を指摘されていたことが分かったと、海外ニュースサイト『CNN』『Daily Mail』などが4月10日まで報じた。

 報道によると2021年11月6日、当時10歳の少女がクローゼットの中で首をつった状態で発見された。母親(年齢不明)が警察に通報。すぐに警察が駆け付けたが死亡が確認された。自殺したとみられる。

 母親によると、少女は人種や、障がい(少女は自閉症気味であった)のせいで、数カ月前からいじめに遭っていたそうだ。「ニガー」など黒人の蔑称を使い少女をからかうクラスメイトがいたという。さらに、少女は衣類用の消臭スプレーを学校に持って行っていたそうだ。母親が理由を尋ねると、少女は「同級生に臭いと言われたから」と返答。母親は、教諭に対応を求めたが状況は改善されず、さらに上の校長に対応を求めたが、何もアクションを起こさなかったという。

 自殺を受けて学校側は少女の家族に謝罪し、学区の教育委員会による調査を実施すると発表した。最近になって公表された調査結果では、「人種や障がいなどの理由で、少女がいじめられていた直接的な証拠はなし」。しかし、聞き取り調査では、クラスメイトや教諭から、少女の「におい」を指摘する声が多く上がっていたそうだ。

 実際に自殺の直前、教諭が少女に「におい」を指摘して、「シャワーを浴びているか」といった質問をしたそうだ。クラスメイトからも「臭い」と言われた少女は、消臭スプレーを服にかけるなど気にしていたという。こうした「におい」に端を発して、人種や障害、貧困などを含めた、からかいの対象になった可能性もあり、問題は複雑なものと報告書で説明された。

 学校側の落ち度も、調査報告書で指摘された。母親がいじめを報告した時点で、適切な対応を取らず、少女を守ろうとしなかったとつづられているそうだ。調査結果を受けて学校側はしかるべき措置を検討中だという。なお、少女側の代理人弁護士は、各社取材に対し回答を拒否しているという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「いじめだと思う。臭いと仲間外れにされたはず」「におい差別では、誰も逮捕できないのが残念」「少女のにおいは体臭? それともお風呂に入っていない?」「母親に問題がありそう。子どもが臭い場合、ネグレクトが疑われる」「先生が生徒と一緒になって、臭いと言ってはダメだ。先生もいじめに加担したようなもの」「学校が何もしてくれないのはどこの国も同じ」「学校を訴えるべきだ」といった声が上がった。

 周囲の人から「臭い」と言われたら、傷つかない人はいないだろう。少女のために状況を改善しようと手を差し伸べてくれる人がいたら、結果は違ったのかもしれない。

記事内の引用について
School of Black Utah student who died by suicide allowed bullying 'on any ground' to go unchecked, report finds(CNN)より
https://edition.cnn.com/2022/04/10/us/isabella-izzy-tichenor-utah-investigation-report/index.html
Damning report finds black 'autistic' girl, 10, killed herself after school ignored mom's complaints that she was being bullied: Victim sprayed Febreze on her clothes after students and teacher told her she smelled(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-10704911/School-ignored-bullying-drove-autistic-black-girl-10-suicide-report-finds.html

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