シリア停戦2日間延長、救援物資はアレッポ市外で待機

 米国とロシアの交渉の結果9月12日、シリア全土で停戦が発効した。ロシアは14日、シリア軍がアレッポ周辺から撤退を開始したことを明らかにした。その一方で、政府軍と反政府武装勢力双方の停戦違反も伝えられている。
 シリア軍の動きを監視するグループも、シリア軍の撤退を確認したとしているが、アレッポの反政府側は、物資搬入のカギとなる主要道路周辺でシリア軍の動きはないという。シリア軍が撤退しない限り、反政府勢力は現在の位置を維持すると主張している。
 米国防総省は、シリア軍撤退の報告は確認できていないとしているが、国務省のマーク・トナー報道官は「停戦は概ね履行されている」と語り、米ロは2日間の延長で合意したことを明らかにした。
 その反面、政府軍と反政府武装勢力による停戦違反も伝えられている。シリア軍によると、反政府武装勢力はダマスカス、アレッポ、ハマー、ホムスとラタキアでロケット砲や迫撃砲による攻撃を行った。また、反政府側は、シリア軍機がハマーとイドリブを爆撃、ダマスカス近郊ではシリア軍による砲撃もあったことを明らかにした。
 シリア北部のアレッポには130万人前後の市民が生活しており、その内の約30万人が反政府武装勢力支配下の東部地区に住んでいる。国連の救援物資を積んだトラック部隊は市外で待機しており、状況が許せば最初の20台がアレッポに向かう手筈になっているという。先遣隊の市内到着を待って、後続も待機地点を出発する予定だ。

(シリア、アレッポ、9月15日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)