密輸される希少動物センザンコウ、ポケモンのモデル

 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取り引きに関する条約(ワシントン条約)締約国会議が今月、南アフリカのヨハネスブルグで開催されるが、開幕を前に動物保護団体が会議に参加する各国に、ポケモンのモデルになったといわれる希少動物センザンコウの保護と売買の禁止を呼び掛けている。
 小型犬程度の大きさで、長い鼻をした夜行性のセンザンコウは、主にアフリカや東南アジアに生息している。密猟されたセンザンコウは、ベトナムを経由して中国に密輸される。直近の3年間で、2600匹のセンザンコウがベトナムで保護され、30トンを超える冷凍肉とウロコが押収された。
 中国ではセンザンコウの肉が珍味として珍重され、ウロコはガンに効くとして密かに売買されている。生きたセンザンコウは目方で取り引きされることから、密猟者は、粉末状に砕いた石と小麦に卵を混ぜたエサを与えて太らせるが、生存率は極めて低いといわれている。
 センザンコウの取り引きはワシントン条約で既に制限されているが、保護団体は取り引き制限を最高の保護レベルに引き上げるよう、条約事務局に提唱している。

(ベトナム、ハノイ、9月15日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)