激化するアレッポ空爆、民間人や病院も標的に

 地上戦が激化するシリア北部のアレッポで9月28日、ロシアとシリアが反政府武装勢力が立て籠もる東部地区に対する空爆を続行、市内の病院2軒が爆撃を受けた。アレッポ東部には25万人の市民が暮らしており、この爆撃で病院の患者2人が死亡した他、砲撃でパンを求めて並ぶ市民6人が命を落とした。
 ロシア空軍に加えてイラン革命防衛隊とシーア派戦闘員、さらにイラクとレバノンの民兵組織の支援を受けたアサド政権は、一挙にアレッポを完全制圧する狙いで、猛爆撃に続いて地上軍を投入。
 地中貫通爆弾で破壊された建物や、崩壊したビルの下敷きになるなど、停戦崩壊から1週間で数百人の市民が死亡した。シリア政府軍に包囲されたアレッポ東部地区に留まっている医師は30人余りで、急増する負傷者の対応に追われていると伝えられる。
  アレッポ空爆を巡って米国は、民間人や病院、救助要員や物資輸送車両を標的にしているとして、シリアとロシアを激しく非難。これに対してシリア、ロシア両国は標的は過激派であるとして反発している。
 一方、国連決議を受けて停戦の仲介に乗り出したフランスは、停戦に反対する国があれば、どこであろうと戦争犯罪に加担するものとみなすと警告した。

(シリア、アレッポ、9月28日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)