英仏海峡横断飛行、仏人考案の「空飛ぶ車」

 フランス人飛行士が6月14日、バギーにパラグライダーを足したような「空飛ぶ車」で英仏海峡を横断した。
 ドーバー海峡に面したフランスのカレーにある第2次世界大戦中に使われた飛行場から離陸したブルーノ・ベッツォリ飛行士操縦のマシンは、ゆっくり左右に揺れながら高度を上げた。
 「一番のリスクは、エンジン駆動のマシンはどれでもそうだが、故障だね」とベッツォリ氏は飛行前の点検中に言った。「普通は地上に着陸するが、今回は着水になると思う」といった通り、ベッツォリ氏は60キロ離れた英国の港町ドーバーに到着。
 フランス人企業家ジェローム・ドフィ氏が考案した空飛ぶ車は、ギリシャ神話に登場する翼を持つ馬に因んで「ペガサス」と名付けられた。ドフィ氏は黎明期のブラジル人飛行家アルベルト・サントス・デュモンや1909年に初の英仏海峡横断飛行を成功させたフランス航空界の先駆者ルイ・ブレリオなどに触発された。
 「およそ一世紀前に誕生した自動車と航空業界は、今こそその両方を1つにする時だ」とドフィ氏は言う。同氏の最初の夢は、80日間で世界を一周できる飛行マシンの製作だったそうだ。

(フランス、カレー、6月14日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)