西岸地区で配車サービス、中東のカリームが運営開始

 中東で配車サービスを展開する「カリーム」が、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で初めての送迎サービスを開始した。ドバイ首長国を本拠にするカリームは、パレスチナ自治区での運営を目指して6月、西岸地区ラマラでサービスを起ち上げた。
 人口300万人の西岸地区には送迎サービスの市場は確実に存在するものの、通信は依然として第2世代の規格で、電子決済はまったく普及しておらず、イスラエルの検問は至る所にある。そんな悪条件の下でどうやってサービスを普及させるのかについて、カリームは至って楽観的だ。
 2012年に創業したカリームは現在、中東やアフリカ、南アジアなどの12か国、80都市に跨って運営しており、2018年までに西岸地区で100人分の雇用を創出することを目指している。
 配車サービスの世界大手ウーバーとイスラエルのゲットは既にイスラエルで運営しているが、敢えてパレスチナ自治区に足を踏み入れようとはしない。失業率が20%近い同自治区では、ドライバー達がカリームで働けることを諸手を挙げて歓迎している。
 イスラエルとパレスチナ自治政府は2015年、翌年までに西岸地区の携帯ネットワークを第3世代のスピードにグレードアップすることで合意したが、いまだに実施されていない。その一方で、ラマラでは市が中心部に公衆無線LANを用意しているため、カリームの運営は他に比べて幾分簡単だという。

(パレスチナ自治区、ラマラ、7月18日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)