北朝鮮・金正恩の暴走で「朝鮮戦争」再勃発の危機

北朝鮮・金正恩の暴走で「朝鮮戦争」再勃発の危機

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 たび重なるミサイル発射に、今年だけで2回の核実験と、暴走が止まらない北朝鮮。気になる今後の動静について、『コリア・レポート』編集長の辺真一氏は、こう分析する。

「年内に2つの山がありそうです。第1の山は10月10日前後。9日は北朝鮮の核実験が初めて成功した日で、翌10日は労働党の創立記念日なのです。しかも10日には、米韓の軍事演習があり、北朝鮮に対する国連の制裁が決議される時期でもあります。北朝鮮は、制裁決議の内容ではなく、決議そのものが国の主権に反するとして反発しているのです」

 そうなれば、6回目の核実験、または長距離弾道ミサイルの発射実験が行われる可能性が高いという。「金正恩氏は、世界的に孤立しようが、非難・制裁を受けようが、それに屈したら負けで、自身の求心力低下になると考えています。それを裏づけるかのように最近、実験の核の量と質を増やせとの指令を出したとの情報も。完全に腹を括っているのです」(前同)

 つまり外交、交渉、対話そして制裁をすべて突っぱねるというのが、金正恩氏の姿勢と見るべきだろう。このままでは、軍事的緊張が一気に高まると見てよさそうだ。さらには、「第2の山は、12月17日。この日は金正日の命日です。10月に行われるのが6回目の核実験だとすれば、12月は長距離弾道ミサイルの発射実験を行う公算が高い。北朝鮮は今年9月、準中距離弾道ミサイル・ノドンのエンジンの4倍に相当する出力の噴射実験に成功しています。同時に、ミサイルの発射台が55メートルから67メートルと大きくなりました」(同)

 これにより、今後のテポドン(大陸間弾道ミサイル)は、それまでより大型、かつ高出力のミサイルに変貌を遂げる可能性も高い。まさに、臨戦態勢と言っても過言ではない状況なのだ。そんな中、韓国においても、気になるニュースが飛び込んできた。

「韓国国防部の韓民求長官が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を暗殺する計画があることを明言したのです。北だけでなく、韓国も“やる気まんまん”と言えますね」(全国紙記者) 実は、韓国、アメリカの両軍の間では、「5015作戦」という、対北朝鮮の連合作戦が準備され、昨年6月に署名されているのだ。

「この作戦には、北朝鮮から挑発的な行動があった場合の先制攻撃や、金正恩氏の“除去”が盛り込まれているのです」(前同) 除去とは、つまり暗殺のこと。そのうえ、韓国は北朝鮮との有事に備え、2010年に交戦規定を改め、「敵(北朝鮮)の気配を感じたら、上に伺うことなく攻撃せよ。事後報告で構わない」という方針に転換した。なぜ韓国が、ここまで攻撃的な態度を取るようになったのか。そこには“ある事情”が見え隠れする。

「朴槿恵大統領の国内での求心力が低下して、政権はもはや“死に体”です。外敵である北朝鮮を封じ込めることで、リーダーシップを発揮する意図は十分にあると思います」(前出の辺氏) あと1年ほどになった任期切れを睨み、歴代大統領が辿った暗殺や逮捕など悲惨な末路から身を守るための人気取り、国民世論の形成の狙いもあるという。

 北からミサイルが発射された場合、63年の沈黙を破って、38度線が燃え上がる可能性は否定できない。

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