「ばかげている」収監中のナワリヌイ氏、「過激派組織」認定に

 【モスクワ=工藤武人、ワシントン=蒔田一彦】モスクワの裁判所は9日、ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が率いる団体を「過激派組織」に認定し、解散と活動禁止を命じた。米政府は強く批判しており、先進7か国(G7)首脳会議(サミット)で、反政権勢力の一掃を図るロシアへの厳しい対応を提起する構えだ。

 過激派組織と認定されたのは、ナワリヌイ氏が代表を務める不正追及団体「反汚職基金」など3団体。検察当局が4月、過激派組織に認定するよう裁判所に申請していた。裁判所は9日の非公開審理で、3団体が「民衆蜂起による革命も視野に法秩序の根幹を揺るがそうとしている」との検察側の主張を支持した。

 収監中のナワリヌイ氏は9日、インスタグラムで「ばかげている」と批判し、弁護団は声明で上訴する考えを示した。しかし、過激派組織と認定された団体の関係者は最長10年の禁錮刑を科される恐れがあり、活動継続は困難になりそうだ。

 これに対し、米政府は9日、露裁判所の判断を非難する声明を発表した。「ロシアは国内に残る数少ない独立した政治運動の一つを事実上犯罪と見なした」と批判し、人権や基本的自由の尊重を要求した。バイデン大統領はG7サミットや、16日のプーチン大統領との首脳会談で提起する意向だ。

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