ロシア外相、戦勝国の立場誇示…「4島は領土」

 【モスクワ=畑武尊】ロシアのラブロフ外相は15日、日本との平和条約交渉に関し、「第2次大戦の結果、南クリル諸島(北方領土)の全4島はロシア領になった」と述べた。戦勝国の立場を改めて誇示し、北方領土を日本に返還しないとの考えを強調したものだ。講演で質問に答えた。

 ラブロフ氏は一方で、「交渉が袋小路に陥っているとは思わない」とも語り、今後も平和条約交渉は続ける意向を示した。

 日露両政府は6月末に大阪で開かれた首脳会談で、今秋にも北方領土での共同経済活動を試験的に実施することで一致している。ラブロフ氏は共同経済活動について「ロシアの法律の下で行わなければならない」と主張し、両国の主権を害しない「特別な制度」を求める日本側をけん制した。