麻薬運搬罪で中国が5年間拘束、元市議に無期懲役判決

元愛知県市議に無期懲役/中

 【広州=角谷志保美】中国広東省広州市の広州市中級人民法院(地裁に相当)は8日、元愛知県稲沢市議、桜木琢磨被告(76)に麻薬密輸罪で無期懲役の判決を言い渡した。桜木被告は無実を主張していたが、検察側が「懲役15年以上か無期懲役、または死刑」を求刑して2014年8月に結審した後、判決公判が5年以上開かれない異例の状態が続いていた。

 桜木被告は13年10月、広州の空港から帰国しようとした際、スーツケースの中から覚醒剤約3・3キロ・グラムが見つかり、拘束された。スーツケースは、前夜にアフリカ系の男から預かったもので、中に入っていた厚底靴のかかと部分などに覚醒剤が隠されていた。

 桜木被告は、「覚醒剤が入っているとは知らなかった。だまされた」と一貫して無罪を主張してきたが、判決では認められなかった。

 弁護士によると、判決言い渡し後、桜木被告は「受け入れられない」と述べ、控訴する意向を示したという。

 桜木被告は麻薬運搬罪に問われたが、最終的な行き先が日本だったことから、麻薬密輸罪に変更された。