香港当局、民主派議員6人逮捕…区議会選前に締め付けか

香港当局、民主派議員6人逮捕…区議会選前に締め付けか

9日、香港政府庁舎近くの公園で開かれた追悼集会で、花を手向ける香港住民ら(竹内誠一郎撮影)

 【香港=竹内誠一郎】香港当局は8日夜から9日にかけ、立法会(議会)の民主派議員6人を立法会条例に違反したとして逮捕、起訴し、ほかの民主派議員1人についても逮捕手続きをとった。民主派の躍進が予想される24日の区議会選を前に、香港政府が民主派議員らを狙い撃ちしている。

 議員計7人は、逃亡犯条例改正を巡って5月に行われた立法会の審議を妨害した容疑という。香港では立法会と区議会の議員兼任が認められており、7人のうち4人は区議会選に立候補している。議員に対する摘発は、中国の習近平(シージンピン)国家主席が4日、香港政府トップの林鄭月娥(りんていげつが)行政長官との会談で混乱の収拾を指示したのを受けた、締め付け強化の一環とみられる。

 民主派議員団は8日に声明を出し、議員の摘発は、香港住民の怒りをあおって混乱を引き起こし、区議会選取り消しにつなげようとする「陰謀」だと非難した。

 9日は、抗議運動が大規模化するきっかけとなった6月の100万人デモから5か月にあたる。香港政府庁舎近くでは9日夜、抗議運動に関連して8日に死亡した男子大学生の追悼集会が行われ、主催者発表で約10万人が参加した。

 大学生の死亡当時の具体的な状況は今も明らかになっていないが、一部の住民らは、鎮圧手法を強めてきた警察が関与していると主張している。集会では、「香港人は抵抗する」と統一されてきたスローガンが「報復する」に変わり、香港政府・警察に対する憎悪の度合いを強めている。