産業遺産の報告書に韓国「遺憾」…「強制労働たたえる内容ない」

 【ソウル=豊浦潤一】韓国外交省は3日、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産に2015年7月に登録された「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県、23資産)を巡り、「遺憾」を表す報道官論評を発表した。

 ユネスコ世界遺産センターのホームページに2日に掲載された登録の後続措置に関する履行経過報告書で、朝鮮半島出身の強制労働犠牲者をたたえる内容がないとしている。

 日本は登録決定後、構成資産の一部で「1940年代、意思に反して連れて来られ、厳しい環境で労働を強いられた」朝鮮半島出身者が多く存在したことへの理解を深めるための措置を講じる方針を表明していた。

 韓国政府は、世界遺産委員会が18年6月に当事国間対話を勧告したにもかかわらず、日本が韓国の対話要請に応じず一方的に報告書を提出したとして、「失望を禁じ得ない」としている。

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 茂木外相は3日の記者会見で、ユネスコの関連決議では徴用工問題の報告を求められていないと説明し、「(ユネスコの)勧告内容を真摯(しんし)に受け止め、誠実に取り組んでいる」と述べ、韓国政府の主張に反論した。

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