「日本は金持ち、米を助けて」米軍駐留経費の負担増要求

トランプ氏「日本は金持ち」

 【ロンドン=海谷道隆】米国のトランプ大統領は3日、在日米軍駐留経費の日本負担の増額を求める考えを改めて示した。来年の大統領選を見据え、支持層にアピールする狙いがあるとみられる。

 ロンドン訪問中のトランプ氏は3日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長との会談の冒頭、「友人の安倍首相に『日本は米国を助けてくれ。(日本防衛のために)米国は多くの金を支払っているが、日本は金持ちなのだから』と伝えた」と語った。首相に駐留経費の日本負担増額を求めたことを明らかにし、日本の対応への期待も示したものだ。

 トランプ氏は要求額や伝達時期など具体的な内容には触れなかったが、「首相はたくさん助けてくれるだろう」との見通しを示した。

 菅官房長官は4日の記者会見で、トランプ氏の発言について「首脳間の外交上のやりとりの詳細を明らかにすることは差し控えたい」と語った。その上で、「在日米軍駐留経費は日米両政府の合意に基づいて適切に分担されている」と述べ、負担増に難色を示した。

 防衛省によると、在日米軍駐留経費の日本側負担額は今年度、1974億円に上る。このうち、基地従業員の人件費など、米側が本来支払う費用を日本が一部負担する「思いやり予算」は1497億円を占める。

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