安保理、90日間の停戦求める決議案を採択…コロナ支援実施に向け

安保理コロナで停戦決議採択

 【ニューヨーク=村山誠】国連安全保障理事会は1日、新型コロナウイルス対策の人道支援を着実に実施するため、世界各地の紛争当事者などに少なくとも90日間の停戦を求める決議案を全会一致で採択した。

 国連では3月下旬、アントニオ・グテレス事務総長が世界中に即時停戦を呼びかけ、安保理でも直後に、フランスとチュニジアが決議案を提案した。しかし、感染拡大の責任や世界保健機関(WHO)への言及を巡り、拒否権を持つ米中が対立し、協議が難航した。WHOについて明記を避けるなど表現の細かい調整を繰り返し、3か月以上かけて今回の合意にこぎ着けた。

 安保理では、今回の決議を含め具体的な新型コロナ対策を打ち出せない状況が続いた。安保理関係者からは「安保理は信頼を失い、存在意義すら問われかねない」と危機感を示す声も上がっていた。

関連記事(外部サイト)