懲役20年確定、朴槿恵被告の恩赦が次の焦点に…保守系野党の分裂につながる可能性

 【ソウル=建石剛】韓国前大統領の朴槿恵(パククネ)被告(68)に対する懲役20年などの判決が14日、大法院(最高裁)で確定し、国内の関心は文在寅(ムンジェイン)大統領が朴被告の恩赦を実施するかどうかに移った。保守層の間で評価が分かれる朴被告の恩赦は、保守系野党の分裂を引き起こすカードになるとの見方がある一方、文氏の支持層の離反を招く恐れもある。

■■「適切な時期に」

 韓国メディアは14日、判決の速報で、恩赦について「再び点火するか」(東亜日報)などと伝えた。

 恩赦が浮上したきっかけは、次期大統領候補である左派系与党「共に民主党」の李洛淵(イナギョン)代表の発言だ。元日に聯合ニュースが報じたインタビューで、朴被告と同じく保守派の李明博(イミョンバク)元大統領(服役中)の恩赦について「適切な時期に(文氏に)申し立てる」と述べた。李洛淵氏は年末に文氏と個別に面談しており、文氏の意向を酌んだ発言と受け止められた。

 李洛淵氏の発言は、来年春の大統領選を見据え、国民融和の実績作りに加え、保守系野党の分裂を狙ったとの見方がある。朴被告の一連の事件では、2016年に国会での弾劾(だんがい)議決を巡り保守系政党が分裂した。現在は反文政権で一枚岩となった保守系の最大野党「国民の力」は、いまだに朴被告を支持する議員と、弾劾の賛成に回った幹部議員らが「呉越同舟」の状態にある。

関連記事(外部サイト)